「像は燃え、像は歪み、そして光に昇華する」(UESHIMA MUSEUM)開幕レポート。像はいかに消え、光へと変わるのか【2/4ページ】

都市をめぐるイメージから、「像」そのものへ

 1階「都市と痕跡」では、視点が自然から都市へと移る。JRによるルーヴル美術館への介入を記録した作品や、ダニエル・アーシャムの彫刻群、ミカ・ロッテンバーグ、梅沢和木、青島千穂、エリック・パーカーらの作品が並び、都市を満たすポップなイメージの背後に、時間による風化や物質の変容を読み取る構成となっている。

「都市と痕跡」の展示風景より、中央はミカ・タジマ《You Be My Body For Me (Unit 3)》(2020)
左からミカ・ロッテンバーグ《Lampshare (wall piece 5)》《Lampshare (bx 1.4)》(いずれも2025)

 2階「反復と像」では、今回初展示となるゲルハルト・リヒターの《STRIP》(2025)を中心に、アイ・ウェイウェイ奈良美智草間彌生村上隆×ヴァージル・アブロー、塩田千春池田亮司ピエール・ユイグらの作品が展開される。

「反復と像」の展示風景より、左はゲルハルト・リヒター《STRIP》(2025)
壁面はアイ・ウェイウェイ《I And My Village》(2023)。中央は同氏《Table with two legs》(2005)

 長谷川がここで強調したのは、イメージとメディウムの関係だ。リヒターは写真や絵画、プリントなどを横断しながら、ひとつの像を別の形式へと変換してきた。《STRIP》では、もとのイメージが細いストライプへと引き延ばされ、像としての輪郭を失っていく。同じイメージであっても、それが絵画なのか、写真なのか、プリントなのかによって、見る者への働きかけは変わる。

編集部