東京・渋谷のUESHIMA MUSEUMで、第3回コレクション展「像は燃え、像は歪み、そして光に昇華する」が開幕した。キュレーションは、前回に引き続き長谷川祐子が手がける。
2024年に開館したUESHIMA MUSEUMは、実業家・投資家の植島幹九郎によるUESHIMA MUSEUM COLLECTIONを公開する私設美術館だ。「同時代性」をテーマに形成されてきた同コレクションは現在850点を超え、国際的に活躍する作家から日本の若手作家まで、幅広い作品を収蔵している。今回のコレクション展では展示の大部分を刷新し、地下1階から5階までをひとつの連続した物語として再構成した。
展示は、「消滅と風景」「都市と痕跡」「反復と像」「肖像と隠蔽」「断片と都市」「光と影──像を手放す場所へ」の6章で構成される。展覧会タイトルが示すように、その軸となるのは「像」の変容だ。地下から上階へと移動するにつれ、像は生まれ、揺らぎ、歪み、やがて具体的な輪郭を失って光へと移行していく。長谷川は開幕時のギャラリーツアーで、像が現れたり消えたりするプロセスをたどりながら、鑑賞者自身のなかでイメージがどのように変化していくのかを体験してほしいと説明した。
地下から始まる「消滅」の物語
その起点となる地下1階「消滅と風景」で、まず強い存在感を放つのがラキブ・ショーの《The Pragmatic Pessimist》(2024)だ。冬の宮殿を舞台とする大画面には、芸術書を燃やして暖を取る画家自身の姿や、氷上に集まる動物たちなど、崩壊の予感と過剰なまでの美しさが共存する情景が広がる。

長谷川はここで、自然災害や氷河の融解といった人新世的な問題にも言及しながら、作品に描かれる混沌と、その向こうに広がる美しい自然との対照を指摘する。「悲観主義者」でありながら現実を直視し、そのなかでなお前へ進もうとする態度が、作品タイトルにも重ねられているという。

同じフロアには、インドネシア・バンドンを拠点とする今津景の《The Sea is Barely Wrinkled》(2025)も並ぶ。植民地支配の記憶や漂流する人々、船、西洋絵画を想起させる断片など、異なる時代と場所に属するイメージがひとつの画面上で交錯する。また、AKI INOMATA、鈴木理策、石塚元太良、アレクシス・ロックマン、三家俊彦らの作品を通じて、自然と人工、記憶と環境変化が複数の視点から接続される。































