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マックスマーラの服飾工場が美術館に。イタリアのコレツィオーネ・マラモッティが示す「進行形のコレクション」【2/4ページ】

収集とコミッションを並行するコレクション

 コレクションの形成は1970年代に始まった。アキーレ・マラモッティは若い頃から芸術に関心を持ち、18歳で最初の作品を購入。その後、事業の成長とともに収集活動も拡大していった。

 現在、コレクションは約1000点となっており、そのうち約200点が常設展示されている。作品は美術館の全43室で展示されており、戦後ヨーロッパ絵画、アルテ・ポーヴェラ、トランス・アヴァングァルディア、ドイツ新表現主義、ネオ・ジオ、さらに21世紀以降の国際的実践へと続いていく。

コレツィオーネ・マラモッティの内観。中央はマーク・マンダースの作品 Photo by Cesare Di Liborio. Courtesy of Collezione Maramotti, Reggio Emilia

 館内を巡っていると、いわゆる「代表作」を集めた美術館的コレクションとは少し異なる印象を受ける。ここでは、現在では美術史的に重要な位置を占める作家たちの作品が、比較的初期の段階のものを含めて展示されているからだ。アルベルト・ブッリ、サイ・トゥオンブリー、マリオ・スキファーノ、ゲオルグ・バゼリッツ、ジャン=ミシェル・バスキアなど、現在では広く知られる作家たちの作品も、その多くは比較的早い段階で収集されたものだった。

サイ・トゥオンブリー、ガストン・ノヴェリの作品展示 Photo by Dario Lasagni. Courtesy of Collezione Maramotti, Reggio Emilia

 その背景には、アキーレ・マラモッティが作品だけでなく、アーティスト自身との関係を重視していたことがある。多くの場合、彼はスタジオを直接訪れ、作家と対話を重ねながら作品を取得していたという。そうした収集姿勢は、現在も若手・中堅アーティストによる企画展プログラムにもある程度引き継がれているように見える。

 また、コレクションは現在もマラモッティ家によって継続的に拡張されている。常設展示はコレクションの核として維持されつつ、そのいっぽうで新たな作品やプロジェクトが加えられ、全体は現在進行形で更新され続けている。

トム・サックス《The Choice (Ghetto- Sculpture Park)》(2001-02)の展示風景 Photo by Bruno Cattani. Courtesy of Collezione Maramotti, Reggio Emilia

編集部