女性アーティストに贈られる国際的なアートアワードも
2019年、コレツィオーネ・マラモッティでは、開館後最初の10年間に実施された企画展の一部を常設展示へ組み込む再編も行われた。エノック・ペレス、ゲルト&ウーヴェ・トビアス、ジェイコブ・カッセイ、シャンタル・ジョフィらによる展示空間が再構成され、一時的なプロジェクトがコレクションの歴史のなかへ位置づけられている。
また、こうした活動の一環として展開されているのが、マックスマーラが主催する「Max Mara Art Prize for Women」だ。同賞は2005年に創設され、女性アーティストを対象とした国際的なアートアワードとして継続されてきた。受賞者にはイタリアでのレジデンス機会が提供され、その成果はコレツィオーネ・マラモッティおよびパートナー機関で発表された後、コレツィオーネ・マラモッティのコレクションに収蔵される。

同賞は設立以来、ロンドンのホワイトチャペル・ギャラリーと協働してきたが、今月受賞者が発表された第10回では、初めてアジア地域に焦点が当てられ、インドネシアのMuseum MACANとの協働が行われた。今後は地域を移動しながら世界各地の美術機関と連携し、女性アーティスト支援のプラットフォームとして展開していくという。
コレツィオーネ・マラモッティの特徴は、過去の作品を保存・展示することと、新たな制作を継続的に受け入れることが、同じ流れのなかで並行して行われている点にあるだろう。館内を巡っていると、1950年代の戦後絵画から現在進行形の映像インスタレーションまでが、時間を断絶させることなく接続されていることに気づく。コレクションを固定化されたアーカイブとしてではなく、更新され続けるプロセスとして扱う姿勢は、同館の多層的な活動にも表れているように見えた。




















