高知市街から車で約20分、四国山地の山肌を流れる笠ノ川川沿いにある白木谷集落。この集落に張りつくように建てられているのが、美術家・武内光仁(1947〜)が家族、知人の協力のもとつくり上げた私設美術館・白木谷国際現代美術館だ。同館は2002年ごろより建設が開始され、09年に開館した。

武内は1947年に白木谷に生まれた。1960代は高知の前衛集団「前衛土佐派」の最年少メンバーとして活動。以降、高知県展で出品を続け、90〜00年代は東京の画廊で個展を多数実施、2004年には静岡県伊東市の池田20世紀美術館で個展「宇宙と人間の霊媒師―武内光仁の世界―展」を開催する。「栄光のネオ・ルネッサンス展」(フィレンツェ、2003)、「ブルガリア国際芸術博覧会」(ソフィア、ブルガリア、2006)、「Heart Art in Moscow展」(モスクワ、2007)といった国際展にも参加し、09年に白木谷国際現代美術館を開館させる。同館で年4回ほどの企画展を開催しながら、制作を続けてきた。
武内は2022年ごろに罹患した新型コロナウイルスの後遺症により、現在は制作や館の運営を行える状況になく、館は妻の武内嘉子氏が保守している。これまでは通常の開館を続けてきたが、3月30日を最後に通常営業を終えることが決定。4月から5月にかけての大型連休で開館する可能性はあるものの、内部を観覧する機会は限られたものとなる。




































