「Art Collaboration Kyoto 2026」開幕レポート。世界63ギャラリーが京都で示す「協働」の新たなかたち【3/5ページ】

京都という土地を再解釈する「キョウトミーティング」

 もうひとつの主要セクションが「キョウトミーティング」だ。京都にゆかりのある国内外のアーティストや作品を紹介するもので、今年は国内6、海外5の計11ギャラリーが参加した。

 このセクションでは、京都をたんに開催地として捉えるのではなく、その歴史や文化、工芸、自然などを現代アートの視点から読み直すことが試みられている。

 京都のイムラアートギャラリーが紹介したのは、陶芸家・辻村史朗だ。独学で陶芸を学び、独自の造形世界を切り拓いてきた辻村。伝統的な焼き物の技法を踏まえながら、既存の形式にとらわれないその表現は、京都という土地が育んできた工芸文化と現代美術の接点を考えるうえでも興味深い。

イムラアートギャラリーのブース

 いっぽう、ペロタンのブースではフランスのアーティスト、ジャン=ミシェル・オトニエルによるインスタレーション《In the Garden of Love》が初公開された。ピンク色のガラスブロックを用いた空間に、ガラスの噴水や黄金の桜を思わせる彫刻を配置したサイトスペシフィックな作品だ。ガラスという素材を通じて、光や色彩、空間の関係性を探求してきたオトニエル。今回の展示では、「Sakura」シリーズや「Fontaine」シリーズなどの作品を通じて、日本の桜というモチーフと作家独自の幻想的な世界観が結びついていた。

ペロタンのブース