山梨県北杜市にある清春芸術村とGASBON METABOLISMの2会場で、アートコレクティブ・SIDE COREによる展覧会「Hokuto Road Side」が共同開催される。会期は11月14日~2027年2月28日。
2会場で開催
本展は「道」や「移動」を手がかりに、SIDE COREが活動拠点とする東京と山梨をつなぐ道路や物流、山間部の自然環境や人々の生活に目を向け、北杜という土地を起点に異なる地域をつなぐ表現の可能性を探る試みだ。
SIDE COREは、2012年より東京を拠点に活動を開始。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志、映像ディレクターに播本和宜。「個人がいかに都市や公共空間のなかでメッセージを発するか」を問いに据え、ストリートカルチャーの思想や歴史を参照しながら作品を制作。都市の死角や隙間となる場所を舞台に、多様なプロジェクトを展開してきた。東日本大震災を契機に「都市は他地域に依存して成り立っている」という気づきを得て以来、近年は「ストリート」を特定の都市空間に限定せず、地域間をつなぎ人の移動や文化の連鎖によって広がる表現運動として捉え直している。近年の主な参加展覧会に「The Museum After」(MoCA Taipei、2026)、「SIDE CORE: under city」(Richmond Art Gallery、2026)、「Living road, Living space | 生きている道、生きるための場所」(金沢21世紀美術館、2025)、「SIDE CORE 展 | コンクリート・プラネット」(ワタリウム美術館、2024)などがある。



1つ目の会場である清春芸術村で開催される「トワイライト・オブジェクツ(Twilight Objects)」では、同村に常設展示されているSIDE COREの作品《rode work(construction lights)》を起点に、「路上の光」をテーマにした新作シリーズを発表する。同シリーズでは、東京と山梨を結ぶ道路に焦点を当て、車のライトや光を反射する素材など、路上で行き交う光に着目。日常の風景として見過ごされがちな灯火を、行く先を照らす灯台のような存在として立ち現れさせる。会場には、手吹きガラスで変形させた一升瓶を通じて規格化された機能の仕組みを問う《a temporary state》(2026)や、路上で役目を終えた布などを組み合わせ、石油原料の繊維と生活の関係を見つめる《tarp-estry》(2026)などが並ぶ。



いっぽう、GASBON METABOLISMで開催される「チェック・ザ・ダム(Check the Dam)」では、北杜市の山間部(小武川・大武川の上流域)に点在する「砂防ダム」をめぐる映像作品と立体作品による新作シリーズを公開する。土石流を防ぎ人々の生活を守る土木構造物である砂防ダムは、人が暮らす地域側の風景と、その奥に広がる険しい自然の風景の結節点でもある。本作ではその表側と裏側に広がる風景、そして目に見える構造物の背後にある地形や自然の動きに着目。会場では、木材や制作端材を屏風状に組み合わせた立体作品《wood book》(2026)や、現地のリサーチをもとに制作された映像作品《check the dam》(2026)が紹介される。



























