「Art Collaboration Kyoto 2026」開幕レポート。世界63ギャラリーが京都で示す「協働」の新たなかたち

京都を舞台とする現代アートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)2026」が、国立京都国際会館で開幕した。6回目を迎えた今年は、18の国と地域から63ギャラリーが集結。ハウザー&ワースやジェフリー・ダイチなど、世界的なギャラリーが初参加した会場をレポートする。

文・撮影=橋爪勇介(編集部)

ペロタン東京のブースではジャン=ミシェル・オトニエルの作品が個展形式で紹介された

 京都・宝ヶ池の国立京都国際会館で、現代アートフェア「Art Collaboration Kyoto(以下、ACK)2026」が開幕した。会期は11月7日〜9日。一般公開に先立ち、11月6日には報道関係者や招待者向けのプレビューが行われた。

ギャラリー数ダウン、スケール感アップ

 2021年にスタートし、今年で6回目を迎えたACK。国内のギャラリーが海外のギャラリーを招き、ひとつのブースを共有する「ギャラリーコラボレーション」を最大の特徴とするアートフェアだ。国内外のギャラリーが協働することによって、通常のアートフェアでは見られない作品の組み合わせや、アーティスト同士の新たな関係性が生まれることを目指してきた。

 今年は18の国と地域、24都市から63ギャラリーが参加。過去最多となる72ギャラリーが出展した昨年から数は減少したものの、大型ブースへの出展応募が増えたことを受け、よりスケール感のある展示環境が拡充された。

Art Collaboration Kyoto 2026の会場

 また、今年の大きな変化が運営体制の刷新だ。2022年からプログラムディレクターを務めてきた山下有佳子に代わり、7名のディレクターによる共同ディレクション体制「リーダーシップコミッティー」が発足。山下は新たに「ACK Ambassadors」のチェアパーソンに就任し、フェアの国際的なネットワーク構築に引き続き携わる。これに伴い、従来のようにフェア全体を貫く単一のテーマを設定するのではなく、各プログラムがそれぞれの特色を生かした展開を行う方針へと変更された。

 新体制となったACKでは、これまで掲げてきた「コラボレーション」という理念が、様々な展示やプログラムを通じて展開されている。