続く1998年春夏コレクションの《Black Flat Suede Jacket》は、衣服を平面の状態で成立させる「Flat Garments」の一点。ハンガーに吊るされた状態を完成形としながら、人が袖を通すことで初めて立体的なシルエットが生まれる構造を持ち、衣服と身体との関係を問い直す作品となっている。

さらに、1994年秋冬コレクションの「Doll(Barbie)」シリーズを再解釈した1999年春夏の《The Wardrobe of a Doll Knit Cardigan》や、チェスターコートの写真をロングカーディガンへ転写した同年の《Trompe-l'œil Coat》、複数のヴィンテージのネグリジェやチューブトップを解体・再構築した2000年春夏コレクションの《Artisanal Oversized Slip Dress Made from Negligees and Tube Top》なども出品予定。マルジェラが繰り返し取り組んだスケール、表象、身体、再利用といったテーマを横断的に見ることができる。

出品するコレクターは今回のコレクションについて、「流行や希少性ではなく、その服が持つ思想や美意識に深く惹かれ、自分の人生をともに歩むものとして選び続けてきたコレクション」だとコメント。書籍の制作をひとつの節目として、その一部を次の時代へ託すことを決めたという。
オークションに先立ち、9月18日〜25日にはSAIでプレビューを開催。一般来場者も実物を鑑賞できる機会となる。オンラインカタログは9月4日に公開予定だ。





















