大阪・関西万博で展示のパブリック・アート《祈器》、金沢に設置

大阪・関西万博で展示された陶芸家・建築家の奈良祐希による巨大作品《祈器》が、石川県金沢市に設置された。

石川県政記念しいのき迎賓館前に設置された《祈器》

 大阪・関西万博の会場内「光の広場」に展示されていた陶芸家・建築家の奈良祐希による巨大作品《祈器》が、石川県金沢市の石川県政記念しいのき迎賓館前に設置された。

 石川県政記念しいのき迎賓館は、旧石川県庁舎本館を活用した国の登録有形文化財であり、⾦沢城、兼六園、金沢21世紀美術館を臨む⾦沢の中⼼に位置する⽂化複合施設。

 奈良は1989年石川県金沢市生まれ。十一代大樋長左衛門を父に持ち、自身は陶芸家としてのみならず、建築家としても活動を展開している。

 高さ2.4メートル、重さは3トンにおよぶ本作は、厚み3ミリのアルミニウムプレートが、日本政府が承認している世界の国数と同じ196枚、高度な構造設計によって接合されている。令和6年能登半島地震の復興への祈りを込めて、「手と手を合わせる」「地球」を表現した作品だ。

 本作の寄贈を申し出た奈良は、今回の設置について、「この作品は太陽の光をたっぷり浴びることで、煌びやかに反射し、共鳴し合い、幻想的なモアレを創出して、明日の世界の未来を照らしています。この場が、震災の伝承舞台となり、さらには語り部の拠点となって人種や世代を超えて様々な人々が交流する場となることを願っています」とのコメントを寄せている。