元投資マネージャーであり、現在は南仏にあるムージャン古典美術館の創設者・所有者であるクリスチャン・ルヴェット。同氏がムージャン古典美術館を全面改修し、女性作家に特化した美術館にすることを自身のInstagramで明らかにした。
ムージャン古典美術館は、ローマやギリシャ、エジプトの彫刻や壷、コイン、宝飾品、武器などを収蔵する美術館。またピカソやマティス、シャガール、セザンヌ、ロダン、ダリ、ウォーホル、ゴームリーなどによる「古典の影響を受けた」(同館ウェブサイトより)絵画、素描、彫刻もコレクションしている。
この美術館を大転換させるのが、「Femmes Artistes du Musée de Mougins」(ムーガン美術館の女性アーティストたち)だ。ルヴェットによると、女性に作家に特化した美術館はヨーロッパではこれが初めてであり、開館は2024年6月を予定しているという。
ルヴェットはコロナ禍のロックダウンのなかで女性作家のコレクションを始めたことをLAMPOONのインタビューのなかで明らかにしており、Instagramでは自身のコレクションのなかから、トレイシー・エミンやルイーズ・ブルジョワ、ジョアン・ミッチェル、エレイン・デ・クーニング、セシリー・ブラウン、ナンシー・グレイヴスなどの作家を新美術館で展示することを表明している。