痛みを癒しに、戦慄を悦楽に。ダンスとパペットを融合する「デューダ・パイヴァ カンパニー」の初来日公演をチェック

オランダのアムステルダムを拠点とする「デューダ・パイヴァ カンパニー」の初来日公演が、池袋の東京芸術劇場で行われる。ダンスとパペットの融合がもたらす独特の作品世界を堪能したい。上演期間は10月17日~20日。

 独特の感覚でダンスとパペットを融合させるクリエイターのデューダ・パイヴァを中心に、オランダのアムステルダムで結成された「デューダ・パイヴァ カンパニー」。今回その初来日公演が、池袋の東京芸術劇場で行われる。上演期間は10月17日~20日。​

​ 今回上演されるのは、2014年の作品『BLIND』。本作は、パイヴァ自身が幼少期に病気で一時失明したという体験をモチーフとして、失明による暗闇の世界から始まる身体的苦難と心象風景が、パペットとインスタレーション、音と光のエフェクト、そして観客席との対話も交えながら展開されていく作品だ。 

 意外な場所から出現する仕掛けに満ちたパペットたちと戯れ、踊り、格闘するパイヴァのパフォーマンスは、ユーモアとホラーが混じり合うダークな世界でありながら、ときに笑いを呼び起こす。本作では、パイヴァの故郷であるブラジルから、ルーツとなるアフリカ文化にも触れており、ヨルバ語の歌とともにシャーマニズム・アニミズムの色濃い世界を楽しむこともできる。 

編集部

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