岡田利規が能で表現する
「罪の意識」と「フェミニズム」。
ドイツで話題となった
『NŌ THEATER』が来日

チェルフィッチュを主宰する岡田利規による『NŌ THEATER』が、ロームシアター京都で7月6日から8日までの3日間限定で上演される。本作は、ドイツ有数の公立劇場として知られるミュンヘン・カンマーシュピーレにて、岡田が3シーズンにわたって演出を務めたことでも話題となった。国内上演は、ロームシアター京都のみ。

© Julian Baumann

 従来の演劇の概念を覆すような作風で、国際的な注目を集める演劇作家・岡田利規(チェルフィッチュ主宰)。今回、ロームシアター京都で上演される『NO THEATER』は、日本最古の舞台芸術である「能」の様式を用いて、資本主義的な現代日本の姿を描くもの。

 本作は、2016年よりドイツ有数の公立劇場であるミュンヘン・カンマーシュピーレにて、岡田が3シーズンにわたって演出を務めたことでも注目を集める。

© Julian Baumann

 今回、岡田は「罪の意識」「フェミニズム」をテーマに取り上げ、間狂言をはさみ、2種類の能を展開。国内上演はロームシアター京都のみであり、ミュンヘン・カンマーシュピーレ劇場専属俳優とともに京都で募集したエキストラが出演する特別版だ。

© Julian Baumann

 また、今日の日本を直接的に扱う内容でありながら、俳優陣はドイツ語で演じる。日本語と英語の字幕を通して見ることが鑑賞者にどのような作用を与えるか、注目したい。

編集部

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