藤田貴大率いるマームとジプシーは、岸田國士戯曲賞を受賞した2012年に「マームと誰かさん」シリーズを企画し、他ジャンルの作家とのコラボレーションをスタート。14年2月に歌人の穂村弘と、その翌月にブックデザイナーの名久井直子との共作をそれぞれ発表した。
そして15年に東京芸術劇場で上演された寺山修司の問題作『書を捨てよ町へ出よう』(18年再演)での穂村と名久井との共同作業を経て、17年12月に『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』を制作。本作は、穂村や名久井へのインタビュー、書き下ろしを含む穂村のテキストや短歌など多くの要素から構成された。
今回、本作が初演から約2年の時間を経て再演されることが決定。今年は、京都・三重・長崎など一般公募で希望された様々な場所を巡るという。