クリスティーズ、2018年上半期の総売上高は約4424億円。
半期売上総額の史上最高額を樹立

オークション大手のクリスティーズが2018年上半期の総売上高を公表した。売上高はドルベースで前年同期から35パーセント増の40億ドル(約4424億円)となり、クリスティーズの半期売上総額の史上最高額を樹立した。

ロックフェラー・コレクションのセールの様子 © Christie’s Images Limited 2018

 オークションハウス・クリスティーズの勢いが止まらない。

 昨年は、レオナルド・ダヴィンチの《サルバトール・ムンディ》が世界最高額となる約508億円で落札されるなど、大きな注目を集めたクリスティーズ。

 今年上半期には、故デイヴィッド・ロックフェラーとペギーよる美術品コレクションのオークションシリーズで、個人コレクションとしては史上最高額となる落札総額8億3257万3469ドル(約907.5億円)を樹立し、話題には事欠かない。

 このロックフェラーコレクションの結果も手伝って、クリスティーズの上半期の総売上高は前年同期から35パーセント増となり、40億ドル(約4424億円)を記録。これは、クリスティーズの半期売上総額の史上最高額となる。

 同社によると、オークションはすべてのプラットフォームで売上高が伸びており、オークションは28パーセント増の36.1億ドル(約3930 億円)、プライベートセールは151パーセント増の3億9030万ドル(約425億円)、オンラインオンリーセールはドルベースで50パーセント増の3770万ドル(約41億円)を達成。

 とくにオンラインセールでは総新規バイヤーの40パーセントが参加。カテゴリー別ではラグジュアリー部門がもっとも多く、新規バイヤーの29パーセントを占めており、アジアの顧客による購入が10パーセントの上昇を見せている。

 なお、地域別では45パーセントがアメリカで、24パーセントがアジア、31パーセントが欧州・中東となった。

 同社のギョーム・セルッティCEOは、今回の結果について「クリスティーズにとってこの上半期は記録的なものでした。秋に向けても名品の出品が予定されており、期待が持てます」とコメントを残している。

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