もうすぐ閉幕
「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」(東京都美術館)

東京・上野の東京都美術館で、東京都美術館開館100周年記念「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」が1月27日まで開催されている。会場レポートはこちら。
本展は、近年世界的に注目を集めるスウェーデン美術黄金期の絵画を紹介する展覧会だ。1880年頃からフランスで学んだスウェーデンの若い世代の芸術家たちは、レアリスムの影響を受け、人間や自然をありのままに表現する表現へと向かった。彼らは帰国後、自然や身近な人々、日常のなかの光景を主題に、スウェーデン独自の芸術の創造を目指した。
本展では、スウェーデン国立美術館の協力のもと、19世紀末から20世紀にかけてのスウェーデンで制作された絵画を通じて、北欧ならではの感性に注目する。
会期:2026年1月27日~4月12日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:30(金~20:00)※入室は各閉室時間30分前まで
料金:一般 2300円 / 大学・専門学校生 1300円 / 65歳以上 1600円 / 18歳以下・高校生以下 無料
「焼絵 茶色の珍事」(板橋区立美術館)

東京・赤塚の板橋区立美術館で「焼絵 茶色の珍事」が開催されている。会期は4月12日まで。
「焼絵」は、火筆画や焦画、烙画とも呼ばれ、熱した鉄筆や鏝を紙や絹などに押しあて、絵画や文字を焦がして表現する技法のこと。色調は茶から黒に近い色まで展開し、線描から点描、濃淡といった水墨の筆法も再現されている。
江戸時代には、近江山上藩の第五代藩主稲垣定淳如蘭をはじめ、藩主や家老クラスのあいだでこの技法が行われた。葛飾北斎の弟子とされる北鼎如連など、浮世絵師による作例も確認されている。また、大田南畝と来舶した中国人との交流や、朝鮮通信使を介した烙画の紹介など、焼絵を通した国際交流も行われていた。本展では、日本をはじめ朝鮮、中国、現代の焼絵作品を展示し、その美と制作背景を紹介している。
会期:2026年3月7日~4月12日
会場:板橋区立美術館
住所:東京都板橋区赤塚5-34-27
電話:03-3979-3251
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで
観覧料:一般 900円 / 大学生 600円 / 高校生以下 無料
「みゃくみゃくとつなぐ展 ~万博とひらく未来~」(日本科学未来館)

東京・お台場の日本科学未来館で「アフター万博」企画の第一弾として「みゃくみゃくとつなぐ展 ~万博とひらく未来~」が4月13日まで開催されている。
本展は万博で提示された先端テクノロジー、そしてSNSを巻き込み大きなうねりを見せた「デザインシステム」と「若手建築家による空間の実験」に焦点を当てるもの。会場では、クリエイティブディレクター・引地耕太がデザインシステムを提案した際の貴重なプロポーザル資料や、万博のデザインに関わる出来事をまとめた年表など、デザインシステムが生まれるプロセスを紹介。トップダウンの視覚伝達に留まらない、「参加と共創を促すプラットフォーム」としてのデザインがいかにして機能したのか、そのプロセスをひも解く。
また建築では、工藤浩平、小俣裕亮、米澤隆といった次世代を担う建築家たちが担当した施設を紹介。「石」という根源的な素材を通じてコストパフォーマンスを再考したパビリオンや、1970年万博の「空気膜構造」を現代的に再解釈した構造体など、建築の常識を揺さぶる挑戦の数々を、映像や資料を通じて展示する。
会期:2026年2月18日~4月13日
会場:日本科学未来館
住所:東京都江東区青海2-3-6
電話:03-3570-9151(代表)
開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
観覧料:無料 ※常設展やドームシアターへの入場は別途料金が必要
今週開幕
「ジョルジュ・ルオー アトリエの記憶」(パナソニック汐留美術館)

東京・汐留のパナソニック汐留美術館で「ジョルジュ・ルオー アトリエの記憶」が開催される。
本展では、近年新たに迎えた新収蔵作品を中心に、パナソニック汐留美術館のルオーコレクションを紹介する。作品が生まれた場である「アトリエ」に焦点を当て、初期から晩年までの代表作とともに制作環境や画材についてたどる。
展示スペースの一角では、ルオーが晩年に使用していた画材道具や机などをもちいて、アトリエの一部の再現を試みる。
会期:2026年4月11日~6月21日
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(5月1日・6月5日・6月19日・6月20日は〜20:00) ※入館は閉館30分前まで
休館日:水(ただし4月29日・5月6日・6月17日は開館)
観覧料:一般 1200円 / 65歳以上 1100円 / 大学・高校生 700円 / 中学生以下 無料 ※土日祝は日時指定予約制(平日は予約不要)
「ウジェーヌ・ブーダン展一瞬間の美学、光の探求」(SOMPO美術館)

東京・新宿のSOMPO美術館で、開館50周年記念「ウジェーヌ・ブーダン展一瞬間の美学、光の探求」が開催される。
ウジェーヌ・ブーダン(1824〜98)は、フランス・ノルマンディー地方のオンフルール生まれ。ル・アーヴルで画材店を経営しながらバルビゾン派の画家たちと交流し、画家を志した。パリでの修行時代に17世紀オランダの風景画や動物画に学び、以降はノルマンディー各地を拠点に風景画や海景画を描く。50年代半ばに出会った青年期のクロード・モネとともに戸外制作を行い、印象派誕生に寄与した。
本展は、日本では約30年ぶりとなるブーダンの展覧会だ。空や雲、海景、牛の群れなどを描いた油彩・素描・パステル・版画を中心に約100点で構成。ノルマンディーをはじめとする各地の光と大気の様子をとらえた作品を紹介し、人物や建築モチーフなどにも焦点を当てながら、フランス近代風景画の発展に寄与した画業を展示する。
会期:2026年4月11日~6月21日
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
電話:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(金は〜20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし5月4日は開館)、5月7日
観覧料:一般(26歳以上)2000円 / 25歳以下 1200円 / 高校生以下 無料
「建物公開2026 アニマルズ in 朝香宮邸」(東京都庭園美術館)

東京・白金台の東京都庭園美術館で「建物公開2026 アニマルズ in 朝香宮邸」が開催される。本展は、旧朝香宮邸である東京都庭園美術館本館の魅力を紹介する年に一度の建物公開展だ。
2026年は「アニマルズ」をテーマに掲げ、朝香宮邸にゆかりのある動物たちに注目。1933年に竣工した同邸宅の室内装飾に登場する動物や、宮邸時代に実際に生活していた白孔雀、鶴、犬、鶏、ウサギなどを、様々な作品や資料を通して紹介する。 会場では、宮邸時代の家具や調度品を展示し、建物自体の魅力を紹介する。
このほか、3階ウインターガーデンの特別公開や、庭園を臨めるしつらえを実施。建築空間や室内装飾とともに、朝香宮邸とゆかりのある動物たちの姿を展示する。
会期:2026年4月11日~6月14日
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
電話:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月、5月7日(ただし5月4日は開館)
観覧料:一般 1000円 / 大学生 800円 / 高校生および65歳以上 500円 / 中学生以下 無料
「生誕150周年 アルベール・マルケ展」(ひろしま美術館)

広島市のひろしま美術館で「生誕150周年 アルベール・マルケ展」が開催される。
フランス近代絵画の画家アルベール・マルケ(1875〜1947)は、1890年代の終わりからアンリ・マティスとともに大胆な色彩による作風を展開し、のちにフォーヴィスムと呼ばれる活動に加わった。その後、独特な灰色をはじめとする中間色をもちいた風景画を描くようになり、マティスからは「我らの北斎」と称された。
本展は、マルケの生誕150周年を記念した日本では35年ぶりとなる回顧展となる。日仏の主要な美術館や個人コレクションから借用した油彩、パステル、デッサンなど約90点を展示。パリのセーヌ河や南仏、アルジェなどの水辺の風景、特定のモチーフを異なる時間や季節、天候で描いた作品群を通じ、初期から晩年までの画業の変遷を紹介する。
会期:2026年4月11日~5月31日
会場:ひろしま美術館
住所:広島県広島市中区基町3-2
電話:082-223-2530
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:会期中無休
観覧料:一般 2200円 / 高校・大学生 1000円 / 小学・中学生 500円
「密やかな美 小村雪岱のすべて」(千葉市美術館)

千葉市美術館で、企画展「密やかな美 小村雪岱のすべて」が開催される。会期は4月11日~~6月7日。
小村雪岱(1887〜1940)は、大正から昭和初期にかけて日本画や書籍の装幀、挿絵や舞台装置、映画の美術考証など、幅広いジャンルで活躍した。装幀では泉鏡花との共作、挿絵では邦枝完二らと組んだ『おせん』や『お傳』、舞台装置では「一本刀土俵入」などの仕事を手がけた。
本展は、小村雪岱の全貌に迫る過去最大規模の展覧会となる。埼玉県立近代美術館や個人コレクションから代表作を集め、雪岱の画業を「人」とのつながりから再考。文学者や松岡映丘・鏑木清方ら日本画家、出版人、舞台人たちとの交流と協働に光を当て、雪岱の作品世界がいかに生み出されたかを展示する。
会期:[前期]2026年4月11日~5月6日、[後期]2026年5月8日~6月7日
会場:千葉市美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
電話:043-221-2311
開館時間:10:00~18:00(金土~20:00)※入場受付は閉館30分前まで
休館日:月(5月4日は開館)、5月7日
料金:一般 1500円 / 大学生 1000円 / 小学・中学・高校生 無料
「中央アジアの手仕事 ―華麗なる刺繍とジュエリー 広島県立美術館コレクションより―」(渋谷区立松濤美術館)

渋谷区立松濤美術館で「中央アジアの手仕事 ―華麗なる刺繍とジュエリー 広島県立美術館コレクションより―」が開催される。
シルクロード上に位置する中央アジアでは、多様な文化が生み出された。ウズベク人などに伝わる刺繍布「スザニ」や衣装は、文様と色づかいに特徴があるいっぽうで、遊牧生活を送っていた人が多いトルクメンは、重量感のある銀製の装身具で身を飾る習慣をつくり出した。
本展では、広島県立美術館のコレクションより、中央アジア諸国の伝統的な生活や工芸品を紹介する。
会期:2026年4月11日~6月14日
会場:渋谷区立松濤美術館
住所:東京都渋谷区松濤2-14-14
電話:03-3465-9421
開館時間:10:00~18:00(金~20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月(5月4日は開館)、4月30日、5月7日
観覧料:一般 1000円 / 大学生 800円 / 高校生、60歳以上 500円 / 小学・中学生 100円
「大どろぼうの家」(京都市京セラ美術館)

京都市京セラ美術館で「大どろぼうの家」が開催される。
本展は、最後の盗みに出た「大どろぼう」の家に、来場者がこっそり忍び込むという設定で構成。回廊、応接間、隠し部屋など8つの部屋に分けられた展示室では、歴代のどろぼうの肖像画や変装道具、書物や美術品などが展示される。
京都市京セラ美術館の収蔵庫から「大どろぼう」が新たに盗み出したとされる、同館のリニューアル以来姿を消した作品や本邦初公開となる作品なども公開。本展は、鑑賞者が各部屋のアイテムをヒントに進んでいく体験型展覧会だ。
会期:2026年4月11日~6月14日
会場:京都市京セラ美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
電話:075-771-4334
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、5月4日は開館)
観覧料:一般 1900円 / 大・高 1200円 / 小・中 700円 / 未就学児 無料
「北斎VS 福⽥美蘭 ⼩布施へのメッセージ」(北斎館)

北斎館で、北斎館50周年記念特別展「北斎VS 福⽥美蘭 ⼩布施へのメッセージ」が開催される。
福田美蘭は1963年東京都生まれのアーティスト。87年、東京芸術大学大学院美術研究科を修了した。89年安井賞、94年VOCA賞、2013年芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。現代における美術に対して洞察の目を向ける作品を制作している。
本展では、現代美術家の福田美蘭が北斎館の所蔵作品をモチーフに制作した新作を公開する。「冨嶽三十六景」シリーズをはじめ、北斎が小布施町で描いた晩年の「上町祭屋台天井絵男浪・女浪」、岩松院天井絵鳳凰図などを題材とした作品を展示。福田美蘭独自の解釈と表現による北斎アート作品を紹介する。
会期:2026年4月11日~6月7日
会場:北斎館住所長野県上高井郡小布施町大字小布施485
電話:026-247-5206
開館時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:会期中無休
観覧料:大人 1500円 / 高校生・大学生 700円 / 小中学生 500円
越後妻有 MonET 連続企画展Vol.10「宮坂了作 ART 75歳」(越後妻有里山現代美術館 MonET)

越後妻有里山現代美術館 MonETで、越後妻有 MonET 連続企画展Vol.10「宮坂了作 ART 75歳」が開催される。
宮坂了作は、1950年長野県諏訪市生まれ。74年にカリフォルニア芸術大学を卒業し、帰国後は郷里で農業に従事する傍ら不動産業を営み、農業委員や伝統文化の継承など地域の活動に取り組みながら創作活動を行う。在学中に師のアラン・カプローから自身の創作の原点を問われ「Farmer」と答えて以来、大地に関わる作品を発表している。
本展では、未公開作品を含む初期の《地図の絵画》や近年の《植物文字》に加え、昨年、越後妻有において田植えと稲刈りの時期に描かれた新作を公開。ゲストキュレーターの椹木野衣は、宮坂の活動を「Art(美術)」と「Agriculture(農業)」のふたつの「A」を「Revolutionary(価値転換的)」に結びつける「Techne(技術)」からなると語っている。長野県外での大規模な個展は初めてとなる。
会期:2026年4月11日~6月14日
会場:越後妻有里山現代美術館 MonET
住所:新潟県十日町市本町6-1-71-2
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:火、水(祝日を除く)、5月7日
観覧料:一般 1200円 / 小中 600円

































