青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館で、東京を拠点に活動する風間サチコの東北初となる個展「風間サチコ展:方丈ルームの1000里眼」が開催される。会期は6⽉5⽇〜11⽉15⽇。
⾵間は1972年東京都生まれ、在住。96年武蔵野美術学園版画研究科修了。黒⼀⾊で刷られた⽊版画を主な表現⼿法として制作活動を行う作家だ。近代化によって変化した⽇本社会に関⼼を寄せ、国家、資本主義、科学技術を象徴するモチーフを軸に、それらがもたらした進歩の裏側にある犠牲や⽭盾を鋭い視点で描いてきた。オリンピック、東⽇本⼤震災後の原発事故などの時事的なトピックから学校などの⾝近な場所まで、近現代の社会的事象を題材に、⽂学、神話、個⼈的記憶を⼤胆に交差させた作品で知られている。
本展のタイトルは、鎌倉時代初期の随筆家・鴨⻑明が記した『⽅丈記』から着想を得ている。鴨長明は同書で、四畳半ほどの部屋で必要最小限の品々に囲まれながら生活を送る様子を綴った。風間にとっても自宅の四畳半の居間は、読書や作品の構想を練るための思索の場所であり、外界から距離を置いたこの空間は、千里眼のように過去・現在・未来へと思考を巡らせ、世界を見つめ、想像力を膨らませるための場となっている。



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