イサム・ノグチ、創造の軌跡をたどる。「イサム・ノグチ 発見の道」が東京都美術館で開催へ

20世紀を代表する芸術家、イサム・ノグチの芸術のエッセンスに迫る展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」が、2021年4月24日より東京都美術館で開催される。3章構成の同展では、光の彫刻「あかり」を含めて約90件の作品を紹介し、「彫刻とは何か」を追求したノグチの創造の軌跡をたどる。

NEWS / EXHIBITION

名古屋芸術⼤学が現代アートコースを開設へ。開設記念で田村友一郎、三宅砂織ら教員10名の展覧会を開催中

名古屋芸術⼤学が、2021年度に開設する現代アートコースに向けて講師陣を⼀新。秋吉風人、田村友一郎、三宅砂織をはじめとする気鋭のアーティストが名を連ねる。現代アートコース開設企画展「TASK」では、同大学の美術教育に携わる10名の作家の作品を紹介。各作家の新作や、国内未発表の作品の展⽰に注目だ。会期は11⽉27⽇~12⽉20⽇(⾦⼟⽇祝のみ)。

NEWS / EXHIBITION

旅と協働の作家が示す、ウィズ・コロナ時代のコラボレーティブ・アート。山本浩貴評「小沢剛展 オールリターン」

今年開館した弘前れんが倉庫美術館にて、開館記念プログラムとして小沢剛による個展が開催されている。フィクションを織り交ぜ歴史上の人物をめぐる物語を描く「帰って来た」シリーズが一堂に会した本展を、文化研究者の山本浩貴がレビューする。

REVIEW

ゼロ地点から向かいます──放蕩娘たちのストリーク 松井茂評「都市のみる夢」

東京都美術館で開催された「都市のみる夢」は、アーティスト・コレクティブ「tmyc」による企画だ。都市に暮らす人々を「都市のみる夢」の住民ととらえ、中島りかとミズタニタマミがインスタレーション群「夢の蒐集」を披露した。詩人で情報科学芸術大学院大学(IAMAS)准教授の松井茂が、同展のカウンター・エキシビジョンとしての性格をレビューする。

REVIEW

世界と関わるための窓を開く。中山佐代評 福留麻里『西の湖ほとりに教わるツアー』

「ボーダレス・エリア近江八幡芸術祭 ちかくのまち」のプログラムのひとつとして行われた、ダンサー・振付家の福留麻里による『西の湖ほとりに教わるツアー』。福祉施設で暮らし、幼少から毎日ヒモを振り続けてきた武友義樹とのコラボレーションから生まれ、西の湖の自然のなかで行われたツアーパフォーマンスを、舞台の企画・制作・記録を行う中山佐代がレビューする。

INSIGHT

先鋭化するタイ民主化デモの文化的側面。その歴史とネットワークを探る

現在タイでは、軍事政権を率いるプラユット首相の辞任や憲法改正、さらにこれまでタブーであった「王室改革」を求める大規模な民主化デモが続いている。その中心を担うのは中高生を含む若者たちだ。デモ隊はラディカルな主張を展開するいっぽうで非暴力的であることを重要視しており、そこで採用されているのが文化的な手法や表現だという。様々なアーティストやラッパー、劇団などがそれぞれの方法で作品を発表し、支援しているというこのデモの文化的な側面について、タイ文学研究者、タイ語翻訳者の福冨渉が解説する。

INSIGHT