
中谷芙二子の「霧の彫刻」やボルタンスキーの遺作も。「大地の芸術祭 2022」が夏季の新作を公開
今年初めて、春から秋にかけての長会期で開催されている「越後妻有 大地の芸術祭 2022」が、7月30日より夏季の新作を公開する。中谷芙二子の「霧の彫刻」やクリスチャン・ボルタンスキーの遺作など、多様な表現でつくられた作品の様子をレポートする。

今年初めて、春から秋にかけての長会期で開催されている「越後妻有 大地の芸術祭 2022」が、7月30日より夏季の新作を公開する。中谷芙二子の「霧の彫刻」やクリスチャン・ボルタンスキーの遺作など、多様な表現でつくられた作品の様子をレポートする。

今週開幕する/閉幕する展覧会や芸術祭のなかから、とくに注目したい6つをピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

今年10月、南三陸町に震災伝承施設「南三陸311メモリアル」がオープンする。

約40年の準備期間を経て今年2月開館した大阪中之島美術館は運営形態でも注目されている。美術館運営として全国初のPFIコンセッション方式。民間の資金と手法を公共施設の整備・サービスに生かすPFI手法のひとつで、運営権を譲渡される民間の自由度が高い方式だ。「官から民へ」の流れが強まるなか、社会インフラの老朽化や自治体の財政ひっ迫を背景にPFIは多様な領域で導入が進んでいるが、ミュージアム分野はどうなっているのだろうか。PPP(官民協調による公共サービスの提供)に詳しい文化政策研究者の太下義之・同志社大学教授に解説してもらった。

文化庁は27日、「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドライン(検討のまとめ)」を公表した。

青森県弘前市でこれまで3度にわたって行われた奈良美智展。それらを振り返る展覧会「『もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?』奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展」が、弘前れんが倉庫美術館で開催される。会期は9月17日〜2023年3月21日。

浅草にあるアトリエを拠点に、レザーシューズや小物などを中心としたプロダクトを展開する「Hender Scheme(エンダースキーマ)」が、蔵前に「物々交換」をコンセプトとしたオルタナティブスペース「隙間」をオープンさせた。8月6日からは第2弾の展覧会として平松典己「火のないところにたつ煙(Where there is smoke, there is no fire)」を開催する。

立体的な金魚絵を描く「金魚絵師」として知られる深堀隆介の個展「深堀隆介展『金魚解禁 日本橋』」が日本橋三越本店で開幕。初日となる7月27日には、深堀によるライブペインティングも披露された。

Chim↑Pom from Smappa!Groupが東京・渋谷PARCOにて、実験的な「商品」を開発・販売するプロジェクト「金三昧・KANE-ZANMAI」のポップアップショップ「無人販売所」を展開する。会期は7月29日から8月4日。

第3回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会を紹介。2022年7月号の「ベルリン」は、戦争や経済危機、天災などと隣り合わせの「危機の時代」に対峙する、アーティストたちの向き合い方を取り上げる。

第2回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会を紹介。2022年7月号の「ロンドン」は、3つの地方美術館が開催した、社会に蔓延するあらゆる問題を提起する意欲的な展覧会を紹介する。

BTSとGoogleのアートプラットフォームである「Google Arts & Culture」がタッグ。「BTS×ストリート ギャラリー」と題したオンラインコンテンツを公開している。

ピナ・バウシュの師として知られるクルト・ヨースが振付を手がけた不朽の名作『緑のテーブル』。今年3月に池袋の東京芸術劇場で上演されたこの演目が、9月3日に神奈川県民ホールで再演される。

第1回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会を紹介。2022年7月号の「ニューヨーク」は、パンデミック以降の市民の心理的変化を反映した活動を取り上げる。

アニメーションやインスタレーション、絵画、絵本など様々な表現手法によって、芸術の根源的な問い直しを続けているアーティスト・鴻池朋子。その個展「みる誕生」が、高松市美術館で開催されている。会期は9月4日まで。

具体美術協会での活躍で知られる美術家・元永定正の生誕100年を記念した企画展「生誕100年 元永定正のドキュメンテーションーRiding on a time machine―」が、宝塚市立文化芸術センターで開催される。会期は9月10日~10月10日。

建築家ブルーノ・タウトや民藝運動の提唱者・柳宗悦らが東北に向けた「眼差し」を通し、そこに息づく営みの力を検証する展覧会「東北へのまなざし 1930-1945」が、東京ステーションギャラリーで開幕した。

大日本印刷株式会社(DNP)と公益財団法人DNP文化振興財団が京都市右京区太秦で運営してきた「京都dddギャラリー」と「DNP京都太秦文化遺産ギャラリー」を下京区烏丸通四条のCOCON KARASUMA(古今烏丸)内に移転する。移転リニューアルオープンは7月23日。

「男らしさ」「女らしさ」とはなんなのか。日本における異性装の系譜と表現をたどり、異性装という営みのこれまでとこれからを考える「装いの力ー異性装の日本史」が東京・渋谷区立松濤美術館にて開催される。会期は9月3日〜10月30日。

第1回
大都市近郊の風景やフリーターの若者たちなどをモチーフに、厚塗りの油絵具で対象を描き出す富田直樹。約2年半ぶりとなったMAHO KUBOTA GALLERY での新作展に際して、これまでの作品に通底するテーマや制作の背景について話を聞いた。