「京都dddギャラリー」と「DNP京都太秦文化遺産ギャラリー」が移転。COCON KARASUMA内で新たにオープン

大日本印刷株式会社(DNP)と公益財団法人DNP文化振興財団が京都市右京区太秦で運営してきた「京都dddギャラリー」と「DNP京都太秦文化遺産ギャラリー」を下京区烏丸通四条のCOCON KARASUMA(古今烏丸)内に移転する。移転リニューアルオープンは7月23日。

上段=京都dddギャラリー 展示風景 下段=DNP京都太秦文化遺産ギャラリー 展示風景

 京都市右京区太秦にて大日本印刷株式会社(DNP)と公益財団法人DNP文化振興財団が運営してきた「京都dddギャラリー」と「DNP京都太秦文化遺産ギャラリー」。この2つの文化事業の拠点が、下京区烏丸通四条のCOCON KARASUMA(古今烏丸)内に移転し、7月23日にリニューアルオープンする。COCON KARASUMAは、1938年竣工の京都丸紅ビルを建築家・隈研吾氏がリノベーションして、2004年に誕生した複合商業施設だ。

 「京都dddギャラリー」とは、DNPグループの関西エリアでの文化活動拠点だ。1991年に大阪・堂島にグラフィックデザイン専門ギャラリーを開設し、2014年に京都市右京区太秦に移転した。開設以来一貫して、関西のクリエイターの作品や海外のデザイン等を紹介する展覧会を開催しており、その数は231回、累計来場者は約38 万人にもおよぶ。

 いっぽうの「DNP京都太秦文化遺産ギャラリー」は、DNPが印刷事業を通じて培った文化遺産のアーカイブ事業を広く公開・紹介する施設。文化遺産の高精細映像コンテンツや、DNP独自の高精細複製「伝匠美(でんしょうび)」、国内外の美術館・博物館との共同プロジェクトによるインタラクティブ鑑賞システムなどの体験を提供してきた。

 DNPとDNP文化振興財団は、「本業に近いところで息長く」をモットーに、印刷と深い関わりを持つ視覚芸術分野を中心に、様々な文化活動を推進してきた。芸術・文化と触れ合う機会の提供や、DNP独自の「P&I」(印刷と情報)」の技術・ノウハウやVR(仮想現実)・AR(拡張現実)等の最新デジタル技術を活用した新しい鑑賞方法や文化体験のモデル構築などに取り組んでいる。移転により、多くの人々との交流や対話を通じて、新たな価値や創造性が生まれることを期待したい。

編集部

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