昨年6月に1175万ドルで落札された《CryptoPunk #7523》に続き、サザビーズが2月23日にNFTに特化したイブニングライブオークションを開催し、104の「CryptoPunk」NFTをシングルロットとして出品する。予想落札価格は2000万ドル〜3000万ドル(約23億円〜35億円)。
CryptoPunkは、カナダのアーティスト・デュオである「Larva Labs」が2017年に発表した1万個の「Punk」によるNFTシリーズ。すべてのPunkはアルゴリズムで生成された24×24の8ビットスタイルのアバターで、それぞれが同じもののないユニークなデザインを持っている。
今回出品される104のCryptoPunkは、すべて匿名のコレクターである「0x650d」が所有するもので、単一のコレクターが保有する最大級のCryptoPunkコレクションとなる。支払いは、イーサリアム(ETH)やビットコイン(BTC)などの暗号通貨、または不換通貨で行うことができる。
サザビーズのデジタルアート部門の共同責任者であるマイケル・ブーハンナは声明文で、CryptoPunkは「デジタルアートムーブメントの代名詞となったもっとも認知度の高いビジュアルスタイルのひとつとして、NFTを世界の舞台に押し上げた」と評価しつつ、今回の出品作について次のようにコメントしている。
「104のCryptoPunkをシングルロットとして提供することは記念すべきことであり、世界初のイブニングオークションとして開催できることを嬉しく思っている。このようなレベルでNFTを紹介する専用オークションはこれまでになく、NFTとクリプトアートのコミュニティにこの特別セールに参加してもらうことが待ち遠しい」。
なお、2月23日のライブオークションに先立ち、サザビーズはNFTとCryptoPunkの歴史に関する特別パネルディスカッションを開催。2月18日〜23日の期間には、ニューヨークとVRプラットフォーム 「Decentraland(ディセントラランド)」にあるサザビーズの本社でリアルとバーチャル展覧会が行われる。