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ダ・ヴィンチやカラヴァッジョの名画がNFTに。ロンドンで開催中の「Eternalising Art History」展が目指すものとは?

イタリアのウフィツィ美術館などの4機関が所蔵する名画6点をデジタル複製として展示・販売する展覧会「Eternalising Art History」が、ロンドンのギャラリー「Unit London」で開催されている。実会場での展示のほか、各作品はNFTとしても販売されており、販売益の50パーセントは美術館の作品保存のために充てられるという。

Unit Londonのウェブサイトより

 イタリア秘蔵の名画6点をブロックチェーンによってデジタル複製し、それを展示・販売する展覧会「Eternalising Art History」(〜3月19日)が、ロンドンのギャラリー「Unit London」で開催されている。

 本展は、フィレンツェのウフィツィ美術館をはじめとするイタリアの4つの主要な文化機関とのパートナーシップにより実現されたもの。レオナルド・ダ・ヴィンチ、カラヴァッジョ、ラファエロ、フランチェスコ・ハイエズ、フランチェスコ・ヘイズ、モディリアーニといった、ルネッサンス期の巨匠たちから19世紀のロマン主義やモダニズムの抽象画までの作品が展示されている。

 すべての作品は、イタリアのCinello社と共同で制作されたもの。それぞれの作品は、トスカーナで手づくりされた、オリジナルを忠実に再現したフレームに収められたスクリーンで展示されている。

 また、各作品は9エディションのNFTとしても販売されており、価格は10万ポンド〜50万ポンドとなっている。販売益の50パーセントは美術館に還元され、作品保存のために充てられるという。

 Unit Londonの共同パートナーであるジョー・ケネディは声明文で、本展は「この種のものとしては初めての試みであり、まさに新境地を開くものだ」としつつ、「私たちは素晴らしい新世界に足を踏み入れており、ブロックチェーン技術によって、これらの傑作を収蔵している美術館に観客や収益、入場者数を生み出す機会を見つけることはエキサイティングなことだ」とコメントしている。

 美術館が所蔵する名画をNFTとして販売するのが初めてではない。昨年、世界3大美術館のひとつであるロシアのエルミタージュ美術館が、同館所蔵のダ・ヴィンチやゴッホらの作品のデジタルコピーをNFTとしてオークションに出品。また、大英博物館も昨年9月に行った葛飾北斎作品のデジタル画像のNFTセールに続き、所蔵するJ. M. W.ターナーの絵画作品20点をNFTとして販売している

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