多種多様なアートが出揃う
京森 最初のSICF18では平面作品だけ展示しましたが、コの字型に区切られた展示ブースの上部から照明が1点で当たるのでライティングが難しかったですね。2度目のSICF20では祭壇のように絵画をシンメトリックに並べて、しめ縄を張りました。僕は、装飾が持つ視覚的な機能に関心があって、それを軸に作品を制作しています。当時は、装飾そのものが持つ純粋な視覚的強さに対して、とくに惹かれていました。展示では、鑑賞者の身体が装飾に包み込まれるような状況をつくることで、その強さを直接体験してもらうことを意識していました。


みょうじ 私はジェンダーや身体にまつわるステレオタイプに疑問を呈する作品をつくっています。SICFではおもちゃ屋の店舗をイメージして、フィギュアと立体物、販促CMを模した映像を組み合わせたインスタレーション作品を出展しました。大学で美術を学ぶ前は服飾雑貨の製作・販売をしていて、商品を陳列販売するのは慣れていたので、どのような展示にするか考えるのは楽しかったですね。

haruna 私の作品は脂肪や皮膚をモチーフにした有機的なオブジェを身に纏うようなガラスジュエリーで、一つひとつの作品が大きくはないので、人体のフォルムを模した台や看板、体の柔らかさが伝わるような什器にするなど、遠目で見たときに作風やコンセプトが伝わる空間づくりをとくに意識しました。展示プランをイチから練っていくのは初めての経験だったので、気合いが入りました。


みょうじ 会期中は、多彩なジャンルや海外出身の参加作家と話す機会があり、私も複数のメディアを使って作品をつくるので刺激をいただきました。
京森 美術の文脈がないところから作家活動を始めたので、絵画に限らずいろいろなジャンルの作家、同じ時代を生きている作家と仲良くなれて情報交換もできる、貴重な場所でしたね。
haruna 私の作品は身に着けたときにコンセプトを感じていただける作品なので、お客様とは積極的にコミュニケーションを取りました。ご自分に似合うか迷っていた方から「想像していたよりも体に馴染む」と言ってもらえて嬉しかったですね。初開催のMARKET部門でしたが、自然な流れで各ブースを回れる動線も相まってか、会場はアートやクラフトに興味のある来場者で盛り上がっていた記憶があります。 SICFで出会ったガラス作家の方とは、その後、毎年夏に2人展を開催する関係にもなりました。



















