第32回

【シリーズ:BOOK】カント美学の理論からその継承までを概説。『美学』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2020年12月号の「BOOK」2冊目は、美学者・小田部胤久が、カント『判断力批判』における理論やその背景、継承を概説する『美学』を取り上げる。

SERIES / BOOK

交雑性が生み出す、現代のフォークロア。飯岡陸評 小松千倫『Emboss Star』「海がきこえる」

トラックメーカー/DJの活動と並行して、インターネット・カルチャーを背景にした音響や映像やインスタレーションを制作し、多くのコラボレーションを行ってきた小松千倫。その音楽という枠組みにとらわれない活動について、今年11月に発表したアルバム『Emboss Star』とその楽曲「海がきこえる」を中心に、キュレーターの飯岡陸がレビューする。

INSIGHT

「心地よい絵」を目指しコロナ時代を歩む。会田誠インタビュー

2020年11月6日にグランドオープンを迎えた角川武蔵野ミュージアム。ファインアートに加えてサブカルチャーや民俗学までを網羅するこのミュージアムの2階ロビーで「コロナ時代のアマビエ」プロジェクトがスタートした。6名のアーティストが2ヶ月ごとに作品を発表するプロジェクトだ。第1弾の作品を発表した会田誠に話を聞いた。

INTERVIEW

心霊があらわれる条件。中島水緒評 「山本悠のそんなんユウたらあきまへん!3【緊急心霊特番】」

TALION GALLERYで開催された温田山、NAZE、大岩雄典による「一番良い考えが浮かぶとき」展。その関連動画としてYouTubeにて公開された本作は、会期中にあらわれた霊に、イラストレーターの山本悠と、大岩が迫るというもの。いくつもの伏線を抱えた本作の謎解きに、美術批評家の中島水緒が挑戦する。

REVIEW

ターナーとの対決が勃発した展示の再現も。風景画家ジョン・コンスタブルの大回顧展が35年ぶりに日本で開催へ

ターナーとともにイギリスの風景画を刷新した画家として知られるジョン・コンスタブル(1776〜1837)。今回、その回顧展「テート美術館所蔵 コンスタブル展」が、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される。会期は2021年2月20日~5月30日。

NEWS / EXHIBITION