事務機器、光学機器などを製造する株式会社リコーが4月28日、東京・銀座4丁目交差点に面した三愛ドリームセンターの8階・9階に「RICOH ART GALLERY」をオープンすることを発表した(※緊急事態宣言発令のためオープン延期)。
全面ガラス張りで円柱型という独特な建築構造で銀座のランドマークとして長年親しまれてきた三愛ドリームセンターは、1963年にリコーの創業者である市村清によって設立されたもの。RICOH ART GALLERYは、同社発のアートプロジェクト「StareReap」とアーティストとの共創によって生まれた作品を紹介・販売するために開設され、国内・海外を問わず、美術業界の最前線で制作活動を行っている新進気鋭のアーティストとのコラボレーションによる展覧会を開催予定となっている。
StareReapとは、リコーがスタートアップ企業や社内外の起業家の成長を支援して事業共創を目指すアクセラレータープログラム「TRIBUS」から生みだされた社内チームによるアートプロジェクト。リコー独自のインクジェット技術とデジタル技術を制作基盤とし、アーティストとStareReapチームは共創活動で様々な表現を生みだし、作品をつくりあげていく。
オープニング展覧会では、梅沢和木の個展「画像・アラウンドスケープ・粒子(Image, Aroundscape, Particle)」を4月28日〜5月29日の会期で開催(※緊急事態宣言発令のため開催延期)。デジタル画像を活用したコラージュやそこに加筆することで生まれるデジタル世界と現実世界を行き来する梅沢の世界感との融合により生まれる作品を紹介する。
また今後も、横田大輔(6月9日〜7月6日)や金氏徹平(7月中旬〜)など国内外のアーティストとStareReapの共創による新しいアート作品を紹介する展覧会を順次開催予定。
今回の新しいギャラリーについて、StareReap事業責任者である野村敏宏は次のようにコメントを発表している。「常識にとらわれない新たな発想で多くの事業を起業し、アイデア社長として知られた創業者ゆかりの地に、最新のデジタル技術とアーティストの多様な発想を組み合わせて生みだされる革新的な現代アートのギャラリーを開設することで、新たな文化の創出と発展に貢献することを目指してまいります」。