村上隆、NFT作品の出品を取り下げ。「再びNFTに挑戦したい」

初のNFT作品を「OpenSea」に出品し話題を呼んだ村上隆が、その出品を取り下げたことを発表した。

OpenSeaより

 NFT(非代替性トークン)によて唯一無二性を担保したNFT作品(クリプトアート)がマーケットで過熱するなか、村上隆がNFT作品の出品を取り下げた。

 村上は自身の代表的なモチーフである「お花」をドットで描いた《108 Earthly Temptations》をNFTマーケットプレイス「OpenSea」に出品。オークションは4月7日に始まり、4月12日午前0時(日本時間)に終了する予定だった。

 しかしながら村上は同作の出品を中止。その理由について、自身のInstagramで次のように語っている。

私はNFTという、電子証明の仕組みを使ったデジタルアートの販売に挑戦しようとしておりました。しかし、以下の理由でNFT作品の販売を延期、再検討する事に致しました。 当初は「まずはやってみよう」の精神で、手探りの状態で作品の準備からNFTマーケットプレイスへのエントリーまで進めました。大変スピーディーに準備が出来たと考えています。一方で、様々なコレクター様や専門家様、有識者様からの貴重なご意見やアドバイスなども頂戴し、私と担当チームは議論や認識を深めました。NFTの長所を生かし、コレクター/オーナーの皆様の利便性、作品所有の満足度や安心感を最大化するためには「作品のコンセプトを踏まえ、ERC721や1155のメリットとデメリットを考慮した選択」「独自のスマートコントラクトの要否」「独自ストアフロント構築の要否」「IPFSの要否」その他、さまざまなテーマに対して慎重な検討と議論を重ねて、より最適な形式でNFTをご提供して行くのが良いだろうと考えました。 つきましては、一旦出品を取り下げて細やかな議論と準備の上で再びNFTに挑戦したいと思います。すでに入札をしてくださっていた方々には誠に申し訳ないのですが、より便利に楽しく安心して私のNFT作品を楽しんで頂く為にも、今回の取り下げをご理解頂けますと幸いです。私としましてはこれまでの準備と議論により、NFTの持つ大きな可能性について確信を持つことが出来ましたので、改めてワクワクしてNFTデジタルアートに取り組みたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。(村上隆のInstagramより)

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