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11月に見たい展覧会。オルセー美術館展、マツモト建築芸術祭、ニコライ・アストルップの個展まで【2/5ページ】

土佐尚子展「生成されるものたち」(京都市京セラ美術館)

 京都市京セラ美術館本館「光の広間」で、現代美術家・土佐尚子の個展「生成されるものたち」が開催される。会期は11月7日〜22日。

土佐尚子《Genesis Red》 

 今日、「生成」をめぐる議論は生成AIを中心に展開されるいっぽうで、土佐は1980年代から一貫して、感情、身体、音、自然現象、人工生命、カルチュラル・コンピューティングを横断しながら、「像」がいかに生み出されるのかという問いに取り組んできた。本展は、土佐が約40年にわたり探究してきた「生成」の軌跡を一望する展覧会となる。

 会場では、MoMAに収蔵されている《An Expression》(1985)や初期のビデオアート作品《ECSTASY》(1986)をはじめ、《Sound of Ikebana》《Genesis》《うつろひ》といった2010〜25年の作品、そして新作《土佐琳派:気韻生動》へ至るまでの作品群が全4章にわたって展示。日本文化に蓄積されてきた生成的な知と現代のテクノロジーを接続し、筆を介さずに日本絵画は成立しうるのかという問いを通じて、絵画、映像、テクノロジーの境界を再考することを試みる。

会期:2026年11月7日〜22日
会場:京都市京セラ美術館 光の広間
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月
料金:無料

「中西夏之 穏やかに見つめるためにいつまでも佇む、装置」(茨城県立近代美術館)

 茨城県立近代美術館に、国立国際美術館、山梨県立美術館、セゾン現代美術館と巡回してきた「中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」が巡回する。会期は11月12日〜1月17日。 

「中西夏之 穏やかに見つめるためにいつまでも佇む、装置」(2026、国立国際美術館)での展示の様子。左から《4ツの始まり-2001-Ⅲ》(2001)、《R・R・W―4ツの始まり-2001-Ⅱ》(2002)、《4ツの始まり-2001-Ⅳ》(2001)、《4ツの始まり-2001-Ⅰ》(2001)

 本展は、戦後日本を代表する画家・中西夏之(1935〜2016)の没後初となる展覧会。前衛美術家集団「ハイレッド・センター」での活動や、舞踏家・土方巽らとの協働を経て、1960年代後半から再び絵画へと回帰していった中西の半世紀以上にわたる制作の軌跡をたどる。

 会場では、約75点の絵画やオブジェと、ドローイング、写真などの多彩な資料を展示するとともに、茨城・六角堂をモチーフとするインスタレーション《着陸と着水 XIV 五浦海岸》(2013)を再制作・展示する。 

会期:2026年11月12日〜2027年1月17日
会場:茨城県立近代美術館
住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1
開館時間:9:30〜17:00 ※ただし、入場は閉館の30分前まで
休館日:月、年末年始(ただし、11月23日、1月11日は開館で翌日休館)
料金:一般1240円 / 満70歳以上620円 / 高校生980円 / 小中生550円 / 障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方および付き添いの方1名は無料

「出光美術館名品展 出光佐三のこころ ―美を守り、未来へつなぐ」(大分県立美術館)

 大分県立美術館で、「出光美術館名品展 出光佐三のこころ ―美を守り、未来へつなぐ」が開催される。会期は11月13日〜2027年1月11日。

 建て替えにともない長期休館中の東京・丸の内にある出光美術館は、出光興産の創業者であり、美術館創設者の出光佐三(1885~1981)が70余年の歳月をかけて蒐集した美術品を展示・公開している美術館だ。そのコレクションは、国宝2件、重要文化財57件を含む約1万件にのぼる。

 本展は、出光佐三がこよなく愛した仙厓の禅画から始まり、古唐津、中国陶磁、長谷川等伯などの屏風絵の名品、また近年新たにコレクションに加わった、伊藤若冲をはじめとした江戸絵画、さらにはジョルジュ・ルオーやサム・フランシス、板谷波山、小杉放菴、飯塚琅玕齋ら近現代の日本・西洋の美術に至るまで、各分野から厳選された名品を展示する。

会期:2026年11月13日〜2027年1月11日 
会場:大分県立美術館 コレクション展示室3階
住所:大分県大分市寿町2番1号
開館時間:10:00~19:00(金土〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休展日:12月14日
料金:一般1500円 / 高校生1000円 / 中学生以下・大分県芸術文化友の会びび、KOTOBUKI、TAKASAGO・障害者手帳提示者本人とその付添者1名は無料

開館100周年記念「オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び」(東京都美術館)

 東京・上野の東京都美術館で「東京都美術館開館100周年記念 オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び」が開催される。会期は11月14日〜2027年3月28日。

フィンセント・ファン・ゴッホ《星月夜》(1888)キャンバスに油彩 73.0×92.0cm オルセー美術館 ©GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

 同展は、オルセー美術館開館40周年と東京都美術館開館100周年を記念する展覧会。19世紀の芸術家たちが身近な生活や風景に目を向けた作品を通して、「いまを生きる歓び」を見つめる。オルセー美術館のコレクションから、絵画、彫刻、工芸、写真など約110点が出品される。

 なかでも注目されるのが、23年ぶりの来日となるジャン=フランソワ・ミレーの《落穂拾い》(1857)や、16年ぶりとなるフィンセント・ファン・ゴッホの《星月夜》(1888)、同じく16年ぶりとなるポール・ゴーギャン《アレアレア》(1892)だ。展示は全7編で構成され、フランスで活動するセノグラファー、セシル・ドゥゴが展示空間のデザインを担当する。

会期:2026年11月14日~2027年3月28日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36 
開館時間:9:30~17:30(金〜20:00) ※入室は閉室の30分前まで 
休館日:月(11月23日、1月4日、1月11日、3月22日は開室)、11月24日、12月22日~2027年1月3日、1月12日、3月23日
料金:一般 2400円 / 大学・専門学校生 1300円 / 65歳以上 1600円 / 18歳以下無料 ※12月8日〜18日の平日は大学・専門学校生無料