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11月に見たい展覧会。オルセー美術館展、マツモト建築芸術祭、ニコライ・アストルップの個展まで【5/5ページ】

「わたしたちのルノワール ―日本が恋した永遠のほほえみ」(大分県立美術館)

 大分県立美術館で、「わたしたちのルノワール ―日本が恋した永遠のほほえみ」が開催される。会期は11月23日〜2027年1月17日。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《長い髪をした若い娘(あるいは麦藁帽子の若い娘)》(1884)三菱一号館美術館寄託

 19世紀を代表するフランス印象派の画家、ピエール=オーギュスト・ルノワール。国内に所蔵されるルノワール作品の多くは、戦後、公立・私立美術館の整備が進んだ昭和から平成期にかけて、各館を代表するコレクションとして収集された。その結果、ルノワールは遠い異国の巨匠でありながら、日本人にとってもっとも身近な西洋画家のひとりとなり、長く親しまれてきた。

 本展では、明治・大正期に日本へもたらされたルノワール作品や、その芸術に強い影響を受けた日本の洋画家たちの作品を通して、ルノワールが日本近代美術に与えた影響をたどる。さらに、昭和・平成期を中心に全国の美術館や企業によって収集されたルノワール作品を一堂に集め、日本における受容の歩みを紹介する。ルノワールと日本人との出会いの物語を、作品を通して楽しめる機会となる。

会期:2026年11月23日〜2027年1月17日
会場:大分県立美術館
住所:大分県大分市寿町2-1
開館時間:10:00〜19:00(金土〜20:00) ※入館は閉館30分前まで 
休館日:会期中無休
料金:一般 1600円 / 中高校生1000円 / 小学生以下・大分県芸術文化友の会びびKOTOBUKI、TAKASAGO・障害者手帳提示者本人とその付添者1名無料 

「特別展 円山応挙 リアルの先へ 空間革命」(江戸東京博物館)

 東京江戸時代の絵師・円山応挙(1733〜95)の画業の全貌に、初期から晩年まで120点を超える作品で迫る、江戸東京博物館リニューアル記念特別展「円山応挙 リアルの先へ 空間革命」が開催される。会期は11月28日〜2027年1月24日。

円山応挙《松に孔雀図襖(部分)》(1795)重要文化財 兵庫・大乗寺

 円山応挙は江戸時代後期に活躍した絵師で、円山派の祖。1733年に丹波国桑田郡穴太村(現・京都府亀岡市)の農家の次男として生まれる。10代の頃に京の都に出て画技の研鑽に努め、玩具店・尾張屋にも奉公。一時期狩野派の絵師のもとで学んだが、中国画までを含む様々な流派の画風を摂取し、写生を重視した独自の画風を確立。多くの弟子を抱え、40代半ば以降は一門で数々の障壁画制作をこなし、国宝《雪松図屏風》(1786頃)や、兵庫県大乗寺客殿の襖絵などを生み出し、近代の日本絵画のひとつの礎を築いたと評される。

 写生を重視し、対象を的確にとらえたと評されることが多い応挙だが、本展は応挙を、気配や時間、空間全体で世界を表現する、「リアル」を超えた表現を試みた芸術家としてとらえ、その魅力と革新性に迫るものとなる。

会期:2026年11月28日〜2027年1月24日
会場:東京都江戸東京博物館 1階特別展示室
住所:東京都墨田区横網1-4-1
開館時間:9:30~17:30(土〜19:30) 
休館日:月(1月4日、11日は開館)、12月25日~1月1日、1月12日
料金:一般 2100円 / 大学生 1300円 / 高校生以下無料 / 65歳以上 1600円

「企画展 松本陽子 宵の明星を見た日」(神奈川県立近代美術館 葉山館)

 神奈川県立近代美術館 葉山館で、「企画展 松本陽子 宵の明星を見た日」が開催される。会期は11月28日〜2027年2月28日。

松本陽子《宵の明星を見た日》(2023)キャンバスに油彩、木炭、パステル UESHIMA MUSEUM COLLECTION

 画家・松本陽子は1936年東京都生まれ。東京藝術大学在学中より明るい色彩による抽象表現へと自身の方向を定め、卒業後すぐに新進の画家として注目を集めた。67年にアメリカでアクリル絵具と綿のロウキャンバスに出会い、帰国後、それらの素材を用いて独自の表現を模索。その後、ピンクを主調とした大画面絵画を制作し、90年代後半には大学時代に描いてきた油彩画へと回帰、2000年代には緑を主調とした絵画へと展開した。現在は黒と青を主調とした新たな絵画に取り組んでいる。

 本展では、色彩や技法を変えながら描き続ける松本の65年に及ぶ画業を、1950年代の初期作品から2026年に描かれた最新作まで、約40点の作品によって展観する。また巡回の最終会場となる本展のみの出品もあり、松本のキャンバス作品では最大サイズとなる300号のアクリル画をはじめとした大型作品も紹介される。

会期:2026年11月28日〜2027年2月28日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山館 
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月、12月28日~1月4日(ただし、1月11日は開館)
料金:一般1200円 / 20歳未満・学生1050円 / 65歳以上600円 / 高校生100円 / 中学生以下・障害者手帳などミライロIDをご提示の方はおよび介助者1名は無料 

「不滅の力 永井豪 –永井豪記念館リバイバル–」(京都文化博物館)

 京都文化博物館で、令和6年能登半島地震復興祈念の展覧会「不滅の力 永井豪 ー永井豪記念館リバイバルー」が開催される。会期は11月28日〜2027年1月11日。

©2026 Go Nagai/Dynamic Production

 2024年1月1日に発生した能登半島地震により、石川県輪島市朝市通りにあった、同市出身の漫画家・永井豪(1945〜)の原画や資料、関連商品などを展示する「永井豪記念館」は被災し、その後の火災によって建物は全焼した。展示物はすべて焼失したと思われていたが、開館時の耐火施策などにより、外壁が燃えた建物内から原画108点やフィギュア類が発見された。  

 本展は輪島市の全面協力のもと、被災した記念館から奇跡的に発見・修復された資料をはじめ、永井の代表作の原稿や描き下ろし作品などを通して、能登半島および輪島市の復興と未来を見据える展示となりそうだ。  

会期:2026年11月28日〜2027年1月11日
会場:京都文化博物館 3階展示室
住所:京都府京都市中京区三条高倉
開室時間:10:00〜18:00(金〜19:30まで) ※入場は閉室の30分前まで
休館日:月(ただし、1月11日は開館)、年末年始(12月28日〜2027年1月4日)
料金:[前売り/団体]一般 1400円 / 大高生 1000円 / 中小生 500円[当日]一般 1600円 / 大高生 1200円 / 中小生 700円 / 未就学児無料