DIC川村記念美術館 1990–2025　作品、建築、自然

　DIC川村記念美術館で、コレクション展示「DIC川村記念美術館 1990–2025　作品、建築、自然」が開催される。

　DIC川村記念美術館は1990年に千葉県佐倉市の北総台地に開館し、34年にわたり、移ろう季節とともに活動を続けてきた。「環境・建物・作品の3つの要素の調和」は、美術館の理想の姿として設立時に示されたものだが、時とともに「作品、建築、自然」の三要素として再定義され、いままでの指針となってきた。

　企画展やイベントの新鮮な魅力と比べ、変化の少ないコレクション展示は、ともすると注目されにくいものだが、三要素の融合がもっとも純粋なかたちで現れる場として、同館では開館以来何よりも大切にしてきた。美術館の建築は作品と自然を媒介し、訪れる人を迎える箱だ。30年以上に及ぶ活動のなかで多層の「出会い」の場を生み出してきた。本展では、美術館と対話をしながら、約180点のコレクション作品を展示する。