EXHIBITIONS

雨宮庸介展|まだ溶けてないほうのワタリウム美術館

2024.12.21 - 2025.03.30

雨宮庸介 Apple 2023年

 ワタリウム美術館で「雨宮庸介展|まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」が開催される。

 雨宮庸介は1975年茨城県生まれ。Sandberg Institute(アムステルダム)Fine Art Course 修士課程を主席にて修了した。ドローイング、彫刻、パフォーマンスなど多岐にわたるメディウムによって作品を制作。国内外の美術館での展覧会に多数参加するほか、「Reborn-Art Festival 2021-22」「国東半島芸術祭」などの芸術祭にも参加している。2014〜3314年のプロジェクト「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」を開始。

 本展は、ワタリウム美術館を舞台に制作された最新VR作品を中心とし、かつ《溶けたりんごの彫刻》や《石巻 13分》の記録映像、《1300年持ち歩かれた、なんでもない石》のペーパーなど、雨宮の代表作を一堂に紹介する。最新作のVR作品は、VRのヘッドマウントディスプレイ(HMD)をかぶって体験する作品。

 雨宮は「VRはいまだ素人だけどVとRについては25年以上のベテラン」と話しており、通常「ここではないどこか」に行くためのHMDをあえて「どこかではないここ」に再注目させるためのデバイスとして定義し直す。2024年の春に山梨県立美術館からはじまり、同年たてつづけに行われた大地の芸術祭、KyotoInterchangeなどで発表されたVR作品への取り組みの一年間の総決算というべき新作と言える。