
「日本画」という移動ルート。 村上春樹『騎士団長殺し』を美術で読み解く
2月24日、村上春樹の新刊長編小説『騎士団長殺し』(新潮社)が発売された。長編作品としては、2010年に刊行された『1Q84 BOOK3』から実に7年ぶりとなった本作は、肖像画家の「私」を主人公に、美術が大きな要素として全編を貫いている。その『騎士団長殺し』をインディペンデント・キュレーター、長谷川新が独自の視点で読み解く。(本稿には物語の詳細に触れる箇所が含まれています)

2月24日、村上春樹の新刊長編小説『騎士団長殺し』(新潮社)が発売された。長編作品としては、2010年に刊行された『1Q84 BOOK3』から実に7年ぶりとなった本作は、肖像画家の「私」を主人公に、美術が大きな要素として全編を貫いている。その『騎士団長殺し』をインディペンデント・キュレーター、長谷川新が独自の視点で読み解く。(本稿には物語の詳細に触れる箇所が含まれています)

自然風景をモチーフとした写真を制作するアメリカの写真家、テリ・ワイフェンバックの世界初となる美術館での大規模個展「The May Sun」が、IZU PHOTO MUSEUM(静岡・長泉町)にて4月9日より開催される。

「SCAI THE BATHHOUSE」(東京・谷中)でキュレーターを務める大坂紘一郎が2015年10月に設立した「ASAKUSA」(東京・西浅草)。ここでは、国内外の作家による社会に根ざした表現を紹介するとともに、キュレーター間の協働を推進してきた。ASAKUSAが日本のアートシーンにおいて目指す役割について、大坂に話を聞いた。

ボウイの50年にわたる創作活動を振り返る回顧展が、ついに日本上陸。実際に着用した衣装や直筆の歌詞、絵コンテ、レコード、映像など、300点以上が展示されている。

第18回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2017年3月号では、「もの派」について独自の観点から読み解いた、本阿弥清の『〈もの派〉の起源』を取り上げた。

ミニマルながら表現豊かな作品を制作するブラジル出身のアーティスト、パウロ・モンテイロの日本初個展「The outside of distance」が、3月18日より小山登美夫ギャラリー(六本木)とMISAKO & ROSEN(南大塚)にて同時開催される。

今年8月6日から開催される「札幌国際芸術祭 2017」(Sapporo International Art Festival 2017 略称:SIAF[サイアフ]2017)。その公式プログラム「トット商店街」が、札幌の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」大通会場(2月6日〜12日)で開催された。芸術監督として参加したスタディスト・岸野雄一による雪像と音楽影絵の劇を、レポートする。

公益財団法人クマ財団が、次代を担う学生クリエイターの活動を支援・育成することを目的とした「クリエイター奨学金」の第1期生のエントリーを受付けている。

4月20日に銀座に開業する「GINZA SIX」で展開されるパブリックアートの詳細が明らかになった。草間彌生、チームラボ、大巻伸嗣など、世界的な現代アーティストの作品と商業空間がコラボレーションする。

六本木のタカ・イシイギャラリーにて、五木田智央(ごきた・ともお)による新作個展「Holy Cow」が開催される。会期は3月18日〜4月15日。

広島出身の作家、殿敷侃(とのしき・ただし)の活動を振り返る「殿敷侃:逆流の生まれるところ」が、3月18日より広島市現代美術館で開催される。

福岡を拠点に活動し、植物や動物をモチーフにした図案を施した器やオブジェを制作する陶芸家でアーティストの鹿児島睦(かごしま・まこと)。「#鹿児島睦展」が、福岡市・天神の三菱地所アルティアムと、太宰府市の太宰府天満宮の2会場で、3月12日まで開催されている。

第12回
トーキョーワンダーサイト渋谷にて、公募展「トーキョーワンダーウォール」の入選者による展覧会が開催された(2017年1月7日〜2月5日)。そのなかから、透明アクリル版を支持体として人物を描く庄司朝美の「夜のうちに」と題された展示を、中尾拓哉がレビューする。

ファッション・フォトで知られる写真家、レスリー・キーの写真展「MODE / MUSE (モード・アンド・ミューズ)」が、3月9日より東京・池袋のパルコミュージアムで開催される。

第103回
コンセプチュアルな作品を手がけ、個展活動を開催している1976年生まれの青柳龍太。今年1月に東京都内の個人宅で開催され、ファウンドオブジェクトを展示した個展「2015」「2016」を、椹木野衣がレビューする。

立体作品と映像作品を用いた作品を手がける、1990生まれの玉山拓郎の個展「Pole Ball’s Landing Life」が、3月9日より東京・武蔵小金井で開催される。

3月11日より、「ヒールレスシューズ」で知られる舘鼻則孝の個展「CAMELLIA FIELDS」が、TERRADA Art Complex(東京・品川)の新ギャラリー「KOSAKU KANECHIKA」で開催される。

2017年3月3日に、任天堂が世界同時発売する新型ゲーム機「Nintendo Switch」。さまざまなプレイスタイルを提供する、革新的な本ゲーム機を紹介する。

資生堂ギャラリー(東京・銀座)で、同ギャラリーによる企画展「椿会」の第7期メンバーによるグループ展「椿会展2017-初心-」が開催される。会期は4月4日〜5月28日。

日本最大級のアート見本市「アートフェア東京」を主催する「一般社団法人アート東京」は、「日本のアート産業に関する市場調査 2016」を実施、その市場規模を3341億円と推計・公表した。