世界最高のコレクションが日本に帰ってくる!「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」

ボストン美術館が所蔵する浮世絵の名品が来日。錦絵の黄金時代を築いた鈴木春信の作品を紹介する展覧会が千葉市美術館で展示される。会期は2017年9月6日~10月23日。その後、名古屋、大阪、福岡に巡回する。

鈴木春信 見立玉虫 屋島の合戦 中判錦絵2枚続のうち左 1766-67頃Bequest of Miss Ellen Starkey Bates, 28.195Photograph Ⓒ 2017 Museum of Fine Arts, Boston

 鈴木信春は江戸時代中期に活躍した浮世絵師。細身で可憐、繊細な表情の美人画で人気を博し、錦絵誕生に決定的な役割を果たすとともに、後の浮世絵の発展に大きな影響を及ぼした。

 主要作品の多くが海外にある春信の作品。本展では世界最高の春信コレクションを誇るボストン美術館から《見立玉虫 屋島の合戦》(1766-67頃)をはじめとする作品の数々が里帰り、千葉市美術館のほか、名古屋、大阪、福岡の全国4会場で展示される。浮世絵界へのデビューから錦絵の誕生を経て、美人画の黄金時代を築きあげた軌跡を7つのセクションから楽しむことができるこの展覧会。

 出品作の多くは長く展示されることがなかったため、良好な保存状態が保たれており、当時の美しさを感じることができる。さらに、今回出品される作品の約8割がボストン美術館に収蔵されて以来、初めての里帰りとなる。これらの作品のなかには世界に1点しか確認されていないものもあり貴重な機会になることだろう。

編集部

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