天皇制の歴史的考察と表現の自由をめぐって。清水穣評 「天覧美術 御所編」展

京都・KUNST ARZTで、同ギャラリー代表でアーティストの岡本光博が企画する「天覧美術 御所編」展が開催。岡本のほか、木村了子、小泉明郎、鴫剛、藤井健仁が参加した。天皇制をめぐるタブーを中心に、政治や表現の自由などのテーマを扱った作品で構成された本展を、清水穣がレビューする。

REVIEW

ヨーロッパ最大級の着物展「Kimono:Kyoto to Catwalk」がV&A博物館で再開へ。ギャラリー・ツアーもオンラインで公開中

2月末に開幕し、新型コロナウイルスの影響でわずか2週間後に中断されたヨーロッパ最大級の着物展「Kimono:Kyoto to Catwalk」が、8月27日よりロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で再開する。担当学芸員によるギャラリー・ツアーの動画シリーズもオンラインで公開されている。

NEWS / EXHIBITION

アート・バーゼルが今秋、ふたつのオンライン・ビューイング・ルームを開設。小規模で新機能も導入

世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル」が、9月と10月に新しいオンライン・ビューイング・ルームを開設することを発表した。9月23日〜26日に開催される「OVR:2020」では2020年に制作された作品、10月28日〜31日の「OVR:20c」では20世紀の作品を展示する予定だ。

NEWS / MARKET

東京都の「アートにエールを!東京プロジェクト」の個人型企画がウェブサイトで公開中。ステージ型の採択企画300件も決定

新型コロナウイルスにより活動を自粛せざるを得ないプロのアーティスト、クリエイター、スタッフ等を対象とした、東京都独自の芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」。「個人型」の採用企画とのウェブサイトでの動画配信と、「ステージ型」の採択企画の決定が行われた。

NEWS / HEADLINE

高島屋で「民藝展」が開催。『美術手帖』とコラボレーションした青柳龍太やアウト・オブ・民藝の展示に注目

日本橋高島屋と大阪高島屋で「いまの暮らしに、健やかな美を。 民藝展」が開催される。同展は、激動の時代においても人々に生活のなかの美を示唆し続ける民藝の魅力に焦点を当てた展示・即売会だ。会期は日本橋高島屋が8月26日~9月6日、大阪高島屋が9月9日~14日。

NEWS / PROMOTION

落合陽一と日本フィルが「__する音楽会」を開催。コロナの時代だからこそできるオーケストラを

「テクノロジーによってオーケストラを再構築する」というテーマのもと、メディアアーティストの落合陽一を演出に迎えて2018年より公演を重ねてきたプロジェクト「落合陽一✕日本フィルハーモニー交響楽団」。新型コロナウイルスによりオーケストラ公演が危機的状況にあるなか、10月13日に「__する音楽会」を開催し、テクノロジーによる新たなコンサートを模索する。

NEWS / HEADLINE

パンデミック下の独り言とその空虚。椹木野衣評 「ダークアンデパンダン」展、「隔離式濃厚接触室」展、大岩雄典「遭難 Getting Lost」展

コロナ禍で増加したオンラインの展覧会や上映。卯城竜太らは鑑賞者を限定したフィジカル展とオンライン展からなる「ダークアンデパンダン」を、布施琳太郎は、ひとりずつしかアクセスできないウェブサイトを会場とした「隔離式濃厚接触室」を、大岩雄典は、真っ白なウェブページのなかで作品を探索するオンライン展示「遭難 Getting Lost」をそれぞれ開催した。現代の遠隔通信が持つ空虚や滑稽さと、それらを批評的に扱った3展について、椹木野衣がレビューする。

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