それはあなたが見た光。飯岡陸評 「ジギタリス あるいは1人称のカメラ」

身体の表象を軸に、性や人種、人と植物や機械、有機物と無機物などの境界を問う作品を制作する、写真家・細倉真弓の企画による展覧会「ジギタリス あるいは1人称のカメラ」がTakuro Someya Contemporary Artにて開催された。石原海、遠藤麻衣子、長谷川億名、そして細倉自身が参加し、一人称的な視点とその境界を問いかける本展を、キュレーターの飯岡陸がレビューする。

REVIEW

いまジョアン・ミッチェルを見る意義とは何か。エスパス ルイ・ヴィトン大阪の「Fragments of a landscape(ある風景の断片)」展を訪ねて

今年2月にオープンした日本で2つ目のエスパス ルイ・ヴィトンとなる「エスパス ルイ・ヴィトン大阪」のオープニング展覧会として開催されているジョアン・ミッチェルとカール・アンドレの2人展「Fragments of a landscape(ある風景の断片)」。本展のうち、5月に新たに2作品が追加されたジョアン・ミッチェルについて、国立国際美術館上席研究員の安來正博が美術史の視点からその重要性を読み解く。

SPECIAL / PROMOTION

アーティスト・小泉明郎が投げかける、コロナと五輪が併存する世界への疑問

国際的に活動する現代アーティスト・小泉明郎が、東京五輪の聖火リレーを題材にした映像作品《AntiDream #2 (聖火儀礼バージョン)》を突如としてYouTubeで公開した。「あなたは感染しています」といった様々な人工音声と、聖火リレーの映像が重なり合った本作で小泉が伝えようとしたものは何か?

INTERVIEW

第3回

あらゆる人が「広がる」アニメーションを。ウィスット・ポンニミットが「THEATRE for ALL」で伝えたいこと

パフォーミングアーツ、映画、メディア芸術を対象に、視覚・聴覚情報・言語を中心にバリアフリー対応を施したオンライン型劇場「THEATRE for ALL(以下、TfA)」。同プロジェクトに参加したタイのアーティスト、ウィスット・ポンニミット(タムくん)は、TfAの課題とどのように向き合いながら制作に取り組んだのかを聞いた。[THEATRE for ALL×美術手帖]