第6回
希薄ながら立体的。長谷川新が見た「エネミー・オブ・ザ・スターズ」展
アーティスト、批評家として活動するロナルド・ジョーンズの作品を中心に、ルイーズ・ローラーやヘルマー・レルスキ、ジュリア・シェアらによる全15作品を展示した「エネミー・オブ・ザ・スターズ」展。かたちやものの記録に政治的な思想がいかに関わるのかを問題提起した本展の「希薄さ」について、長谷川新が論じる。
第6回
アーティスト、批評家として活動するロナルド・ジョーンズの作品を中心に、ルイーズ・ローラーやヘルマー・レルスキ、ジュリア・シェアらによる全15作品を展示した「エネミー・オブ・ザ・スターズ」展。かたちやものの記録に政治的な思想がいかに関わるのかを問題提起した本展の「希薄さ」について、長谷川新が論じる。
第23回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2017年8月号では、1960年代から活躍するイギリスの音楽家デイヴィッド・トゥープの自伝『フラッター・エコー 音の中に生きる』を取り上げた。
第15回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載の第15回。今回取り上げるのは、第2次世界大戦中にアメリカで暮らした日系人たちを題材とした、ジュリー・オーツカの『天皇が神だったころ』と『屋根裏の仏さま』。ギャラリー小柳(銀座)で開催中の個展「How Many Nights」にもリンクする2つの物語を、アメリカの広大な風景とともにたどる。
第4回
「美術手帖」編集部が様々なジャンルの女子クリエイターたちを訪ねて「私が影響を受けた作品」を教えてもらう連載「美手帖女子部。」。第4回は、コスプレを取り入れたパフォーマンスなどの作品を発表しているアーティスト、ユゥキユキさんに聞きました。
第5回
台北市立美術館で、台湾の若手作家を中心に、アピチャッポン・ウィーラセタクン、さわひらきらによる全13作品が出品された「RIVERRUN」展。「歴史、記憶、精神について非/連続的に綴ること」をテーマに行われたこの展覧会を、会場となった台北市立美術館の内部空間の特色とともに考察する。
第17回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載の第17回は、折り紙を自在に積み上げる、国谷和成を紹介する。
第4回
1930年代に世界的に隆盛していた新興写真の展覧会が、金沢の山鬼文庫で行われた。ナショナリズムとの関連から戦後へと続く、日本を代表する写真家たちの業績を辿る展示と、金沢在住のアマチュア写真家・折橋正一の個展という二部構成をとっている本展を、長谷川新がレビューする。
第22回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2017年7月号では、日本近代文学と現代演劇を専門とする国文学者・寺山修司論を集大成した、守安敏久の著書『寺山修司論──バロックの大世界劇場──』を取り上げた。
第16回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載の第16回は、ささやかな生活の場を彫り続ける、服部祐二を紹介する。
第3回
「美術手帖」編集部が様々なジャンルの女子クリエイターたちを訪ねて「私が影響を受けた作品」を教えてもらう連載「美手帖女子部。」。第4回は、『美術手帖』2016年12月号の「ニューカマー・アーティスト100」にも登場した注目の若手アーティストのひとり、川内理香子さんに聞きました。
第21回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2017年6月号では、鈴木雅雄と中田健太郎による、マンガをテーマとした『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』を取り上げた。
第15回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載の第15回は、沖縄そば屋で絶叫マシーンをつくり続ける、仲宗根宗順を紹介する。
第3回
西洋の影響を受けて、額装が広まっていった近代日本。展示方法の一つである「額縁」「インスタレーション」について、哲学者ジョルジョ・アガンベンが論じた光背(オリオール)と関連づけながら、長谷川独自の切り口で再考する。
第14回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。今回取り上げるのは、明治時代の動乱を題材とした黒川創の『暗殺者たち』と『きれいな風貌:西村伊作伝』。二つの作品を結ぶ地である和歌山・新宮市を歩きながら、激動の時代を生きた「暗殺者たち」と彼らをとりまく人々に思いを馳せます。
第2回
「美術手帖」編集部が様々なジャンルの女子クリエイターたちを訪ねて「私が影響を受けた作品」を教えてもらう連載「美手帖女子部。」。第2回は、「禁断の多数決」元メンバーで、短歌や絵画などを幅広く手がける中村ちひろさんが登場してくれました。
第2回
エジソンが発明した映写機の一種・キネトスコープによる映像の鑑賞体験が、六甲オルゴールミュージアムで開催された。インディペンデント・キュレーターの長谷川新が、「インタラクティヴィティ」という観点から、この企画の核心に切り込む。
第20回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2017年5月号では、アーサー・C・ダントーによる『芸術と終焉のあと 現代芸術と歴史の境界』とボリス・グロイスによる『アート・パワー』を取り上げた。
第14回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載の第14回は、鏝絵を現代に継承する三浦辰彦を紹介する。
第13回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。今回は、『文藝』(河出書房新社)2017年夏季号に掲載された初めての小説作品「アメリカの風景」について、ミヤギ自身が語る特別編。小説の舞台でありミヤギが子ども時代を過ごした土地、沖縄・那覇の風景とともに、物語の背景を振り返ります。
第1回
岡山シティミュージアム内の岡山空襲展示室で開催された「否定される酒、肯定される酒─戦時下のくらしの中で」展。「酒」を通して戦時下の暮らしに迫ったこの展示を、インディペンデント・キュレーターの長谷川新が読み解く。