EXHIBITIONS

特別展

那波多目功一の世界—花と生命へのまなざし—

2024.12.07 - 2025.02.24

那波多目功一 待春 2009 茨城県近代美術館蔵

 郷さくら美術館で、特別展「那波多目功一の世界 ―花と生命(いのち)へのまなざし―」が開催されている。

 那波多目功一は、1933年茨城県で日本画家・那波多目煌星の長男として生まれた。1950年17歳の時に再興院展に初入選し、翌年には日展においても初入選するなど、早くから日本画壇に実力が認められる。堅山南風が主催する「翠風会」に参加し、松尾敏男に師事しながら制作を続けた。写生にもとづいて表現された自然の風景や花々は高く評価され、1990年には日本美術院同人に推挙される。また、2000年には日本藝術院賞を受賞し、02年には日本藝術院会員に就任するなど、現代日本画壇を代表する存在として現在も精力的に制作を行っている。

 本展は、那波多目の約75年にわたる画業を振り返る回顧展となる。学生時代に制作された初期作品、西洋絵画からの影響を受けて描かれた作品群、現在も続く写生にもとづいて制作された国内外の風景や四季の花々を描いたものまで、多彩な作品を紹介している。