第9回
【今月の1冊】多角的に論じる、「地域アート」と美術と日本
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から注目したい作品をピックアップ。毎月、図録やエッセイ、写真集など、さまざまな書籍を紹介。2016年6月号では、近年興隆が目覚ましい、地域を舞台にしたアートフェスティバル(=地域アート)をめぐる議論を収めた、藤田直哉編・著『地域アート 美学/制度/日本』を取り上げた。
第9回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から注目したい作品をピックアップ。毎月、図録やエッセイ、写真集など、さまざまな書籍を紹介。2016年6月号では、近年興隆が目覚ましい、地域を舞台にしたアートフェスティバル(=地域アート)をめぐる議論を収めた、藤田直哉編・著『地域アート 美学/制度/日本』を取り上げた。
第7回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第7回は、津島佑子の遺作『ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語』の舞台となった網走から知床を訪ね、北方民族の物語を読み継いでいく。
第2回
ドイツと日本を拠点に活動する1979年生まれの田幡浩一は、一枚一枚の絵画を連続で見せる手法で映像を制作し、静止画と動画による多様な表現を試みている。ギャラリー小柳で開催した個展「one way or another」では、連続するドローイングによる動画とその原画、「ズレ」をテーマに描いた絵画作品を発表した。繰り返し描かれる静物画が展示された本展を、中尾拓哉がレビューする。
第5回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会をキュレーターとして扱ってきた櫛野展正。自身でもギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。櫛野による連載企画「アウトサイドの隣人たち」第5回は、時代の面影を残した品々を蒐集し展示する、坂一敬(さか・かずたか)さんを紹介する。
第8回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から注目したい作品をピックアップ。毎月、図録やエッセイ、写真集など、さまざまな書籍を紹介。2016年5月号では、シネフィル(映画狂)にこよなく愛される映画作家、ジャン=リュック・ゴダールに迫る佐々木敦著『ゴダール原論 映画・世界・ソニマージュ』を取り上げた。
第6回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第6回は、児童文学作家・翻訳家、石井桃子の評伝『ひみつの王国』を繙き、彼女の住んだ街をめぐりながら、激動の20世紀を生き抜いたひとりの女性の面影を追う。
第7回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から注目したい作品をピックアップ。毎月、図録やエッセイ、写真集など、さまざまな書籍を紹介。2016年4月号では、初期写真技術であるカロタイプの発明者ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トルボットによる世界初の写真集『自然の鉛筆』を取り上げた。
第1回
1979年スペイン・トレド生まれの川久保ジョイは、写真、映像、光や音などを用いたインスタレーションを制作している。銀座という場の歴史を参照しながら、ギリシャ神話を題材に現代社会のあり方を考察する作品6点を展示した個展「Fall/フォール」を中尾拓哉がレビューする。
第4回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会をキュレーターとして扱ってきた櫛野展正。自身でもギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。櫛野による連載企画「アウトサイドの隣人たち」第4回は、自宅に手づくりの城を築いた、古志野利治(こしの・としはる)さんを紹介する。
第5回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第5回は、ミヤギが東京スカイツリー(以下、スカイツリー)と東京タワーに実際に登りながら、上田岳弘の短編「双塔」と『異郷の友人』の世界で描かれた、作家の想像力に迫ります。
第6回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から、エッセイや写真集、図録など、注目したい作品を紹介。2016年3月号では、ロバート・ラウシェンバーグを中心に据えて戦後アメリカ美術の受容の過程を丁寧に読み解いた、池上裕子著『越境と覇権 ロバート・ラウシェンバーグと戦後アメリカ美術の世界的台頭』を取り上げた。
第3回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会をキュレーターとして扱ってきた櫛野展正。自身でもギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けています。櫛野による連載企画「アウトサイドの隣人たち」第3回は、カラフルなガラクタであふれんばかりのデコレーションを店舗にほどこす酒屋の主人、山名勝己(やまな・かつみ)さんを紹介します。
第5回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から、エッセイや写真集、図録など、注目したい作品を紹介。2016年2月号では、ユダヤ人詩人パウル・ツェランの詩を手がかりに、アンゼルム・キーファーの作品を再考する関口裕昭著『翼ある夜 ツェランとキーファー』を取り上げた。
第4回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第4回は、のちに映画化もされた柴崎友香のデビュー作『きょうのできごと』と、その10年後を描いた『きょうのできごと、十年後』です。小説の舞台となった京都、そして鴨川デルタを歩いたミヤギが、作家の想像力に迫ります。
第2回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げるアール・ブリュット美術館、鞆の津ミュージアム(広島)のキュレーターを務める櫛野展正。2015年12月に同館が自主企画展の開催を終了した後も、自身でギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けています。櫛野による連載企画「アウトサイドの隣人たち」第2回は、紙面いっぱいに大好きな怪獣たちを描き続ける小さな表現者、八木志基(やぎ・もとき)くんを紹介します。(連載第1回はこちら)
第3回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第3回は、先頃、「死んでいない者」で第154回芥川賞を受賞した小説家・滝口悠生の『愛と人生』。映画『男はつらいよ』の舞台であり、この小説でも描かれる東京・柴又を歩きながら、作家の想像力に迫ります。
第2回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第2回は、本州の西端で暮らす高校生が巻き込まれる権力と暴力を描いた、小説家・田中慎弥の『燃える家』。地方からの視線で物語を生み出すことで、浮かび上がる問題や歴史がある。小説で描かれた場所を歩きながら、作家の想像力に迫ります。
第4回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から注目したい作品をピックアップ。毎月、図録やエッセイ、写真集など、さまざまな書籍を紹介。2016年1月号では、2012年に44歳で他界したインディペンデント・キュレーター東谷隆司の遺稿集『NAKED』を取り上げた。
第1回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げ続け、11月には新たにギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げた櫛野展正による連載。2015年12月13日をもって自主企画展開催を終了したアール・ブリュット美術館、鞆の津ミュージアム(広島)のキュレーターとしても知られる櫛野が、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介します。
第3回
社会や歴史に介入した作品を多く発表し、近年では共産主義への関心も示すアーティスト・丹羽良徳。そんな丹羽による新刊、『歴史上歴史的に歴史的な共産主義の歴史』と、『過去に公開した日記を現在の注釈とする:天麩羅』が、2015年9月に発売された。