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表参道の路地裏の一軒家アトリエ「青山二階」。様々な分野のクリエイターが集まるコミュニティの正体とは【3/4ページ】

活動分野が異なるからこそ、フラットに向き合える関係

──メンバーによって青山二階の使い方や抱いている印象が違うことがわかりました。メンバーそれぞれの働き方や価値観が違うなか、どのようなルールによって青山二階は成り立っているのでしょうか?

Shinya Ogiwara 基本的には友達の紹介で集まっているので、入居前に1回面談をして、僕から簡単なルールを説明しています。その内容で問題なければ、契約書に同意してもらい、その日から使ってもらってOKという流れです。

 ルールといっても、ゴミ出しの方法などといった簡易的なものばかりです。鍵はスマートロックを使っているので、メンバーはスマホに登録したアプリを使っていつでも出入りができます。

 1ヶ月1万5千円で貸していて、毎月契約更新というかたちをとっているので、それを更新しなければその場で退居することも可能です。僕はここで生活しているので、みんなよりは多く払っていたりと、少しイレギュラーなかたちではあります。

ヤナソー そもそも利益回収するためのものではないので、ここを維持するための分だけみんなで負担し合っているという感じだよね。

──半年後や1年後ではなく、毎月更新するか退居するかを選べるのですね。皆さんが青山二階の一員でいることを選び続けているのはなぜでしょうか?

Kosuke Kojima 僕は実際ここに5ヶ月くらい来ていませんでした。でも解約するという選択肢がそもそも思いつかないくらい、自分にとってはなくてはならない場所ですね。何も持たずに東京に出てきた僕にとっての最初の拠り所でもあるし、様々な分野で活動している人がひとつの場所に集まって、対等に話しているこの空間に面白さを感じる。作業スペースみたいなところはほかにもたくさんあるけど、お互いがここまで刺激を与えあっているところはそんなにないんじゃないかなと。

Ten 僕も同じようなところに惹かれてここにいます。コミュニティって、基本同じジャンルの人が集まっているような気がしていて、たとえばスケートボードのコミュニティとかグラフィティのコミュニティといったように。でもここは全員違う分野でクリエイティブを発揮しようとしている。そんな場はあまりないように感じます。

ヤナソー 作業場という意味では、僕はMIDORI.soというコワーキングコミュニティスペースも使っています。もともと何か1つに極端に依存するのが本当に苦手なので、コミュニティも複数持っていたい。青山二階という場所がなくなったら寂しくもあるので、居続けているという側面もあります。

yaka 私は写真の専門学校に行きたくて、長野の田舎から上京してきました。18、19歳だった当時は、バイトの忙しさなどから荒んでいました。そんなときに青山二階ではご飯を食べさせてもらったり、話をたくさん聞いてもらったりしていました。いまでは第2の実家のような安心感を感じています。東京にもだいぶ慣れたけど、この地で活動するなら、私にはこの場所が必要だなと。

HIRO 仕事上でも夢を分かちあえる友達はいるのですが、ただそれは「スタイリストのHIRO」として出会った人というイメージで。でもここで出会った人は、肩書きや仕事内容とか関係なく丸裸の僕を受け入れてくれていると感じます。僕が何者であろうとフラットに接してくれる人がいることの大事さをここに来ると感じます。

 しかもみんな違う領域で活動をしているので、評価軸が異なることを体感できるのも嬉しい。同じコミュニティに属していると、そのなかでの正解でしか物事が見られなくなる気がするので。

2階の作業スペースの様子
取材後にチゲ鍋を囲むメンバーたち

編集部

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