刺激も安心感もある、かけがえのない遊び場
──みなさんはそれぞれ異なる分野で活動しながらこの場を活用しているとのことですが、具体的にはどのような使い方をしているのでしょうか?
HIRO 僕はいまスタイリストとして活動しています。大学時代にハマった古着をきっかけに、自己表現の手段としてこの分野に足を踏み入れました。スタイリストはただ洋服を選ぶわけではなく、表現したい世界観をつくりあげる仕事だと思っています。
青山二階がある表参道には、多くのブランドが集まっていて服のリースをしやすいこともあり、借りてきた服を置く物置としても、アトリエとしても使えるようにしています。ここで衣装組を考えたり、撮影準備をしたり。自転車で衣装を返しに行くこともできるので、立地的にも便利です。
ただ仕事上の利便性だけでなく、個人的にはこの場所には安心を求めにきている側面もあります。肩書きを抜きにして話せる仲間がいるありがたさを、フリーランスだからこそより強く感じます。
Shinya Ogiwara 僕はイラストレーターとして活動をしているのですが、普段はITの会社で働いています。フルリモートで働いているので、10時から18時までここの作業スペースで仕事をして、その後に上の階で絵を描きます。絵具を使うこともあればiPadで描くこともあるので、内容によっては作業場所を変えることもあります。
みんなと使い方が大きく異なる点は、僕はここで生活をしているということ。ご飯もつくるし、布団を広げて寝ている。僕にとっては文字通りの生活の場でもあります。



yaka 私は普段写真を撮っています。最近は表参道にある会社でも働きはじめました。青山二階では、写真の編集作業や本づくり、展覧会開催のときのステートメントづくりなどを行っています。
ただ、私にとって青山二階は作業場というより遊び場としての側面のほうが強いです。もともと友達と行ったクラブで偶然知り合った人に誘われて、ふらっと遊びにきたのがこの青山二階でした。ここに集まる人の温かさに魅力を感じて参加を決めたので、私も安心感を求めてここにきています。

Ten 僕はこのなかだと最後に青山二階に入ったメンバーです。いまは大学生なのですが、大岡山にあるアートギャラリー・LOWWのスケートチームにも所属しています。ほかにもスケートボードに関する作品をつくって、東京造形大学内で開催されたグループ展に参加したりと、アーティストとしての活動もはじめています。ただ、ここは制作の場ではなく、コミュニティのひとつとして考えています。
ヤナソー 僕は新卒の頃から、モーショングラフィックという、グラフィックデザインを動かして映像にする仕事をしています。もともとここに参加したときは事務所に所属していたので、休日出勤でやる気がでないときや自主制作するときに作業場として使っていました。2025年の5月末にその事務所を辞めてフリーで働いているので、いまは週2、3回のペースでここを使用しています。カフェでも作業はできるのですが、何時間いても怒られないのはここなので(笑)。
Kosuke Kojima 僕はシルクスクリーンを使って制作をしています。もともとシルクスクリーンアーティストになりたいという夢はありましたが、地元の北海道では会社員として就職しました。しかし挫折を経験し、上京。そのとき初めて仲良くなったのがShinyaくんでした。その縁で青山二階に参加することになり、いまは制作の作業場としても使っています。場所をすごく取るシルクスクリーンの道具を置くには自分の家は狭すぎたので、とても良い環境です。
作業場として使ううちに、ここに集まる面白い人たちとの交流も自分にとってはかけがいのないものになりました。人から受けるたくさんの刺激が、自分の表現活動にも変化を与えています。ただ、いまは代理店でサラリーマンとしても働いているので、なかなか制作に時間を避けていないのが現状です。みんなとも今日久しぶりに会いました。




















