地域はアートに何をもたらすのか? 遠山昇司と長島確が語る「さいたま国際芸術祭2020」が目指すもの

2016年に開催された「さいたまトリエンナーレ」が、新たな名称「さいたま国際芸術祭」として2020年3月に開幕する。公募で選ばれた映画監督・遠山昇司がディレクターを務める今回、さいたま国際芸術祭が目指すものとは何か? 長島確との対談から、地域への眼差しの重要性が見えてきた。

INTERVIEW / PROMOTION

立川にミュージアムとプレイパークを核とした施設「PLAY!」が誕生。初回展には『はらぺこあおむし』のエリック・カールも

東京・立川に建設中の新街区「GREEN SPRINGS」内に、新たな複合文化施設「PLAY!」が誕生。同施設は「絵と言葉」をテーマに絵本やマンガ、アートの展覧会を開催するミュージアムや、子供も大人も楽しめるプレイパークを核とするもの。オープンは2020年4月10日(4月10日追記:開業は5月15日以降に延期)。

NEWS / HEADLINE

関根伸夫の回顧展が鎌倉画廊で開催へ。「もの派」に至るまでの試行錯誤やその後の展開をたどる

2019年5月13日に76歳で逝去した「もの派」を代表する美術家の関根伸夫。今回、その回顧展「関根伸夫 1942-2019」が、神奈川県の鎌倉画廊で開催される。本展では、関根が空間認識を探る礎となった初期を代表する「位相」シリーズの《位相No.9》から、アイデアの源泉である素描の数々や版画までを通覧できる。会期は11月9日~12月28日。

NEWS / EXHIBITION

あの世とこの世、過去といまを結ぶ「シアター」。松井みどり評「ティノ・セーガル@江之浦測候所 yet untitled」

杉本博司が設計した江之浦測候所にて、その場から受けたインスピレーションをもとにティノ・セーガルが構想したプロジェクトが開催された。作品の記録を残さないことで知られるセーガルの、見た者の記憶にのみとどめられる「出来事」について、美術評論家の松井みどりがレビューする。

REVIEW

自然災害が人々に語らせてきたこと。中村史子評「治水・震災・伊勢湾台風」展

度重なる地震や台風など、つねに自然災害の脅威にさらされる日本。1959年に発生し、紀伊半島から東海地方を中心に全国的な甚大な被害をもたらした伊勢湾台風から60年の節目を迎える今年、名古屋市博物館で「治水・震災・伊勢湾台風」展が開催中だ。「開発と環境」「被災者支援の担い手」というふたつの要素を軸に、歴史災害と災害に関わる社会の動きにせまる本展を、愛知県美術館学芸員の中村史子がレビューする。

REVIEW

中国本土最大級のアートフェア「ウェストバンド・アート&デザイン」。ダブルホールに主要ギャラリーが集結

世界のアートシーンが上海に注目する11月。代表的なイベントのひとつとして、「ウェストバンド・アート&デザイン」が11月7日〜10日に上海ウェストバンド・アートセンターで開催される。「ダブルホール」のかたちで行われる中国本土最大級の同フェアでは、2会場にわたって幅広いジャンルの現代美術作品が紹介される。

NEWS / MARKET

カプーアの個展からKAWS設計の家具まで。2019年「アート021」の注目ポイントとは?

11月、世界アートシーンから注目を集める上海。その代表的なイベントのひとつ、第7回となる「アート021 上海コンテンポラリー・アートフェア」が11月7日〜10日に上海エキシビジョン・センターで開催される。18ヶ国57都市から111のギャラリーが登場する今年のフェアの注目ポイントとは?

NEWS / MARKET

片岡真実キュレーションの展覧会にやなぎみわ、塩田千春、毛利悠子らが参加。代官山で開催の「ELLE LOVES ART」をチェック

ファッション雑誌『ELLE Japon』の30周年を記念したアートイベント「ELLE LOVES ART」が開催。片岡真実のキュレーションによる15組の女性アーティスト展のほか、様々な分野で活動するクリエイターによる作品の展示やトークショーも開催される。会期は11月16日〜17日の2日間。

NEWS / EXHIBITION

なぜ「IF THE SNAKE」なのか? ピエール・ユイグに聞く「岡山芸術交流2019」に込めた意図

今年で2回目となる「岡山芸術交流」が、岡山市内各所で開催されている。フランスを代表するアーティスト、ピエール・ユイグがアーティスティックディレクターを務め、「IF THE SNAKE もし蛇が」をタイトルに掲げる本展は、どの芸術祭とも異なり、各作品が緩やかにつながる。そこにはどのような意図があるのか? 美学者の星野太が本人に話を聞いた。

INTERVIEW

「ジェンダー」と「脳」からアートの可能性を拡張する。MAHO KUBOTA GALLERY代表・久保田真帆インタビュー

2016年にオープンしたMAHO KUBOTA GALLERY。ジェンダー的な視点から、安部典子、播磨みどり、AKI INOMATA、長島有里枝、小笠原美環といった女性アーティストに焦点を当てつつ、ジュリアン・オピー、多田圭佑、富田直樹、武田鉄平といった視覚的なインパクトが強いアーティストを扱い、新たなアートファンを開拓している。代表の久保田真帆に、ギャラリーとしての今後の目標や、社会における現代美術の可能性について聞いた。

INTERVIEW

山元彩香、鈴木のぞみ、庄司朝美、横山奈美、三田村光土里を連続個展形式で紹介。「Unknown Image Series no.8」をチェック

インディペンデント・キュレーター、カトウチカによる展覧会シリーズ「Unknown」の第8回が「イメージ」をテーマに開催。今回は山元彩香、鈴木のぞみ、庄司朝美、横山奈美、三田村光土里の5名をvoid+、HIGURE 17-15 casの2会場にて連続個展形式で紹介する。「#1 山元彩香 “Organ”」展の会期は11月1日〜30日。

NEWS / EXHIBITION

日韓のジェンダーギャップ指数の低さを考える。『82年生まれ、キム・ジヨン』の朗読から出発するシンポジウムとは?

日本と韓国のジェンダーギャップ指数の低さと向き合い、考察を深めるためのシンポジウムが、11月17日に学習院女子大学で開催される。本企画は、チョ・ナムジュのベストセラー小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(2016)のリーディングをベースとしたものだ。

NEWS / HEADLINE

アジアの歴史を考え直す。第7回アジア・アート・ビエンナーレをレポート

アジア諸国の歴史的・社会的課題をテーマにした現代美術に注目する第7回目の「アジア・アート・ビエンナーレ」が、2020年2月9日まで台湾・台中の国立台湾美術館で開催されている。「The Strangers from Beyond the Mountain and the Sea(山と海を越えた異人)」をテーマに、アーティストの許家維とホー・ツーニェンがキュレーションをした今回のビエンナーレの見どころをレポートで紹介する。

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