柳楽優弥と田中泯が北斎を演じる。映画『HOKUSAI』が5月に全国公開

今年2月から交付される新デザインのパスポートや2024年度から使用される新紙幣に図案が採用されるなど、人気が高い浮世絵師・葛飾北斎。その生誕260周年となる2020年5月29日に、北斎の知られざる生涯を描く映画『HOKUSAI』が公開される。

 

映画『HOKUSAI』より (C)2020 HOKUSAI MOVIE

 今年2月から交付される新デザインのパスポートや、2024年度から使用される新紙幣に図案が採用されるなど、高い人気を誇る浮世絵師・葛飾北斎(1760〜1849)。北斎が巻き起こしたジャポニズム・ブームは、マネ、ゴッホなどをはじめとするヨーロッパの作家たちにも多大な影響を与え、その名は世界で知られている。

 90年という人生のなかで、3万点以上の作品を描き残したと言われる北斎。しかしその生涯について記された資料は少なく、ゆえにこれまで詳しく描かれることはなかった。その生誕260周年となる2020年5月29日に公開される映画『HOKUSAI』では、数少ない史実に独自の視点と解釈を加え、北斎の知られざる人生の物語を描く。

 青年時代の北斎を演じるのは、第57回カンヌ国際映画祭で日本人初の最優秀主演男優賞を受賞した柳楽優弥。そして晩年の北斎は、舞踊家としても活躍する田中泯が演じる。そのほか、数々の人気浮世絵師を世に送り出した版元・蔦屋重三郎を阿部寛、晩年北斎のパートナーとなった劇作家・柳亭種彦を永山瑛太、美人画で人気を博した浮世絵師・喜多川歌麿を玉木宏が演じるなど、日本映画界で活躍する俳優陣が名を連ねる。

 圧政や貧困と闘いながらも、長きにわたって筆を握り続けた葛飾北斎。その知られざる人生と、作品に込めた思いに注目したい。

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