駅ビル型商業施設を展開するJR東日本の連結子会社であるルミネが、2010年から展開する「LUMINE meets ART PROJECT(LMAP)」。「アートのある毎日を。」をコンセプトに、アートによるウィンドウの制作やエレベーターのラッピング、公募によるアワードの実施、大山エンリコイサムや松山智一といったアーティストの個展を開催するなど、多様なプログラムを実現してきた。そのLMAPが2019年、満を持してスタートしたアートフェアが「LUMINE ART FAIR -My 1_st Collection」だ。
コロナ禍での中断を挟み、今年で第4回を迎える同フェアのディレクターを務めるのが、ニューヨークのギャラリー「Nowhere」と東京のギャラリー「Otherwise Gallery」でディレクターを務める、ギャラリストの戸塚憲太郎だ。「LMAPでずっとアートを見せる活動をしてきたので、ルミネのお客さまに、初めてのアート作品を購入していただける場をつくれないか」という発想から、このフェアをスタートしたという。

「初めて購入してもらうために、敷居をできるだけ下げたいと考えています。会場にはアーティストに立ってもらい、お客さまとアーティストが直接コミュニケーションをとってもらうことが、1点目のアートを買うというコンセプトに合っているのではないかと感じています。毎回30人ほどのアーティストに参加してもらっていますが、そのうちの半分は、これまでにウィンドウ制作をやっていただいた方や、館内で展示してくださった方など、ルミネに何かしら関わりのあるアーティストか、このフェアに複数回参加していただいているアーティスト。残りの半分が、初参加の作家さんという割合で構成しています」(戸塚)。
アート作品を初めて購入する来場者に対して、作品に対する親近感も重要だと戸塚は話す。ルミネやニュウマンの館内で見覚えがある作家の作品がポスターになっていれば、会場のルミネゼロに足を運ぼうと思うだろうし、初めて買った作家が次の年も参加していたら、リピーターとなって新しい作品もチェックしようとなるだろう。





























