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大山エンリコイサム

Enrico Isamu Oyama

 大山エンリコイサムは1983年東京都生まれ。2007年慶応義塾大学環境情報学部卒業、09年東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。グラフィティ文化の視覚言語から文字を取り除き、線の動きのみを抽出し、反復・拡張させた「クイックターン・ストラクチャー」と呼ぶ技法を使って、壁画やペインティング作品を発表している。19年に日本での美術館初個展「Kairosphere」(ポーラ美術館、神奈川)を開催。同年の個展「VIRAL」(中村キース・へリング美術、山梨)では、キース・ヘリングが東京・神宮前で行った壁画制作の記録写真がコラージュされた回廊に、長さ14メートルにおよぶ巨大な壁画作品を展示した。

 そのほかの個展に「Black」(Takuro Someya Contemporary Art、東京、2018)、「ユビキタス─大山エンリコイサム」(マリアンナ・キストラー・ビーチ美術館、マンハッタン、2017)、「Envisioned Loops」(HL 25、ニューヨーク、2015)など。主な作品に「クイックターン・ストラクチャー」を壁面やキャンバスに展開する「FFIGURATI」シリーズ(2009-)、匿名のドローイングや写真、プリントなどの上に描く「ファウンド・オブジェクト」シリーズ(2015-)。著書『アゲインスト・リテラシー─グラフィティ文化論』(LIXIL出版、2015)の刊行や雑誌『美術手帖6月号』エアロゾル・ライティング特集(2017)の企画・監修、コム・デ・ギャルソンやシュウ ウエムラともコラボレーションするなど、多角的に活動している。