ARTISTS
松山智一
Tomokazu Matsuyama
松山智一は1976年岐阜県生まれ。上智大学を卒業後、2002年に渡米し、ニューヨークのプラット・インスティテュートコミュニケーションデザイン学科を首席で卒業。現在はブルックリン・グリーンポイントにスタジオを構え、アメリカの主要都市をはじめ、世界各地のギャラリー、美術館、大学施設などで個展・展覧会を多数開催。日本古来の伝統色や花鳥といったモチーフ、雑誌やウェブ上にあるイメージ、蛍光色を組み合わせ再構築したペインティングを中心に、彫刻やインスタレーションも手がけ、西洋と東洋、過去と現在、具象と抽象、情報化社会のなかの様々な文化の融合を表現している。代表的な騎馬像のシリーズ作品では、支配者を讃える象徴としての騎馬像を鮮やかな色彩で描くことで、その権威性を解体し新たな意味を与えている。
19年にニューヨークのバワリー・ミューラルの壁画を制作。20年には上海の龍美術館西岸館で大規模個展「Accountable Nature」を開催。日本ではJR新宿駅東口広場のパブリック・アートを監修し、「Metro」「Wild」「Bewilder(当惑させる)」をかけ合わせた「Metro-Bewilder(メトロビウィルダー)」をコンセプトとして広場全体を一新させた。広場中央に設置した高さ7メートルの大作《花尾(Hanao-San)》は、「花束を持っている少年」をモチーフとしており、仏教彫刻の柄や中世のダマスク、現代で大量消費されている洋服のテキスタイルなどを取り入れて、新宿という街を表現。鏡面仕上げの作品には街の様々な表情が映り込み、台座のそばに置かれた椅子などに人々が集まる憩いの場としても機能する。また植栽の配色は、街にとけ込むよう周囲の看板などをもとにしている。
21年にはNHKの『日曜美術館』で特集「クラスター2020〜NY 美術家 松山智一の戦い〜」が組まれ、グローバルな活動と重層的な制作が高く評価される。日本での近年の個展に「Boom Bye Bye Pain」(KOTARO NUKAGA 六本木、2021)。21年に作品集『TOMOKAZU MATSUYAMA IN AND OUT』を刊行。ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンフランシスコアジア美術館、⿓美術館、Microsoft コレクション、ドバイ⾸⻑国の王室コレクションなどに作品が収蔵されている。
19年にニューヨークのバワリー・ミューラルの壁画を制作。20年には上海の龍美術館西岸館で大規模個展「Accountable Nature」を開催。日本ではJR新宿駅東口広場のパブリック・アートを監修し、「Metro」「Wild」「Bewilder(当惑させる)」をかけ合わせた「Metro-Bewilder(メトロビウィルダー)」をコンセプトとして広場全体を一新させた。広場中央に設置した高さ7メートルの大作《花尾(Hanao-San)》は、「花束を持っている少年」をモチーフとしており、仏教彫刻の柄や中世のダマスク、現代で大量消費されている洋服のテキスタイルなどを取り入れて、新宿という街を表現。鏡面仕上げの作品には街の様々な表情が映り込み、台座のそばに置かれた椅子などに人々が集まる憩いの場としても機能する。また植栽の配色は、街にとけ込むよう周囲の看板などをもとにしている。
21年にはNHKの『日曜美術館』で特集「クラスター2020〜NY 美術家 松山智一の戦い〜」が組まれ、グローバルな活動と重層的な制作が高く評価される。日本での近年の個展に「Boom Bye Bye Pain」(KOTARO NUKAGA 六本木、2021)。21年に作品集『TOMOKAZU MATSUYAMA IN AND OUT』を刊行。ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンフランシスコアジア美術館、⿓美術館、Microsoft コレクション、ドバイ⾸⻑国の王室コレクションなどに作品が収蔵されている。