「LUMINE ART FAIR -My 1_st Collection vol.4-」開催レポート。初めてのアート作品購入をサポートするアートフェアが目指す未来【4/4ページ】

 作品の展示販売がこのフェアのメインコンテンツだが、会場入口には、ミュージアムショップのようにアートにちなんだグッズを販売するスペースや、オリジナルのクラフトビールやコーヒーが飲めるカフェスペースもある。そして、アーティストが行うワークショップも、来場者とアートの関係を近づけるために機能している。今回、ワークショップを実施したアーティストのBoojilは、「大人も子供も関係なく、固定概念を取り払って、自由に描くことを楽しんでほしい」と話す。

Boojilのワークショップの様子

 「前に別の会場でワークショップに参加してくださった60代の方が、今日もいらっしゃったのですが、もう45年も絵を描くのが苦手だと思っていたのが、絵具も買い、最近は絵を描くのが習慣になったと言っていたんですね。それは本当に嬉しかったです。絵は私にとってコミュニケーションツールだと思っているので、対話が生まれるきっかけにもなりますし、ワークショップを行ったり、こういうフェアに出展したりすることで、日本に絵を飾る習慣が広がっていけばいいなと思っています」(Boojil)。

 毎回のアートフェアを終えると、よかった点、改善すべき点などを話し合い、次回のアップデートへとつなげていく。「LUMINE ART FAIR -My 1_st Collection」が続いていけば、常連客も増え、多くの人々の日常にアートが添えられていくだろう。誰もが気軽にアート作品を購入し、家に飾ることで日常を彩る習慣が共有される、豊かな社会が生まれるはずだ。そんな未来を「LMAP」が想像させてくれる。

会場の様子(副産物産展による廃材を再活用したオブジェ)