2021.3.22

グラフィック界の次世代を担う若手を発掘。第23回グラフィック「1_WALL」展がガーディアン・ガーデンで開催へ

グラフィック界の次世代を担う若手を発掘する公募展である第23回グラフィック「1_WALL」展が、4月6日〜5月15日に銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。会期中の4月22日にはオンライン上のライブ配信によって公開最終審査が行われ、グランプリが決定。受賞者には、1年後の個展開催の権利と、個展制作費30万円が贈られる。

第23回グラフィック「1_WALL」展 メインビジュアル
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 35歳以下を対象に、グランプリ受賞者が個展開催の権利を与えられる公募展「1_WALL」。その第23回グラフィック「1_WALL」展が、4月6日〜5月15日に銀座のガーディアン・ガーデンで開催される。

  本展は、ポートフォリオ審査による1次審査と、ポートフォリオレビューによる2次審査を通過したファイナリストたちが、1人1壁面を使って作品を発表するグループ展。また、会期中の4月22日には、オンライン上のライブ配信による最終審査会(事前申込制)を開催。ファイナリスト5名がプレゼンテーションを行った後、5人の審査員による議論を経て、グランプリが決定する。また、グランプリ受賞者には、1年後の個展開催の権利と、個展制作費30万円が贈られる。

 第23回となる今回、ファイナリストに選出された5名とその作品を紹介していく。

石川晶子

石川晶子 ネオ陶芸

 石川晶子は1995年生まれ、東京藝術大学大学院デザイン専攻在籍。「粘土を成形するように、ゆっくりと布に刺繍を施す。薬を掛けた器を窯入れするように、作品の最終工程をプレス機に委ねる。この作品を通じて私は新たな陶芸体験を行う」。

芹 惑星七草

 芹は1996年生まれ、東京藝術大学大学院デザイン専攻在籍。「新天地。これは、世界に浮遊する普遍的な形体要素を用いた、混沌を信条とするcollageであり、並行に存在する他惑星の気配を漂わせている」。

平手

平手 あなたは風穴

 平手は1997年生まれ。「あなたに会いたくて、 話をしたいです。 あなたが誰でもどんな形でも体があり、私にもあり、その話なら決まりきった挨拶をするときのようにできるかもしれないと思った」。

堀田ゆうか 

堀田ゆうか C

 堀田ゆうかは1999年生まれ、東京藝術大学油画専攻在籍。「描画の身体性を介して、キャラクタライズされた表象の痕跡を支持体へ留めていく。意味を解体されたその表面は何を残し、そこに浮遊するのか」。

八木恵梨

八木恵梨 LIFE, SAVE, AH~

 八木恵梨は1994年生まれ、東京藝術大学大学院油画技法・ 材料専攻在籍。「個人的な妄想が意思になり世界を動かしている。しかしこのことは忘れられている。私は自分が妄想している様子を他者と共有することで、それをささやかに唱えたい」。

 今回のグラフィック部門の審査員は、アートディレクター/グラフィックデザイナーの上西祐理、ウェブ・デザイナーの田中良治、イラストレーターの長崎訓子、グラフィックデザイナーの服部一成、編集者の室賀清徳。

 なお、第23回グラフィック「1_WALL」展では、ギャラリー入口で体温測定、手指消毒、マスク着用を実施。来場者同士の距離を2メートル確保するほか、37.5度以上の発熱や、咳・咽頭痛、全身倦怠感などの症状がある場合の来場は控えるように周知している。また、来場者多数の場合は入場制限を行うこともある。