新人賞
青木は、工芸と彫刻を横断する人体表現を展開。岐阜現代美術館での個展「闇へ研ぐ」では、研ぎによって生まれる漆黒の鏡面を持つ作品群を発表し、漆という素材に内在する時間性と身体性を鮮烈に提示した。官能性を帯びた造形は鑑賞者の感覚を揺さぶり、手仕事の意味を問い直す成果と評価された。

玉山は、光や映像、音を組み合わせ、既存空間を異化するインスタレーションで注目を集める作家。豊田市美術館での「FLOOR」展では、建築空間そのものを揺さぶる大規模な展示を実現。巨大な構造物が建物全体に貫入するような体験を生み出し、精緻な構想力と実行力が高く評価された。

美術B部門の新人賞は、サウンド・アーティストのevalaと建築家の永山祐子が受賞。
evalaは、ICCでの大規模個展「現われる場 消滅する像」において、空間を「作曲」するように再構成するインスタレーションを発表。さらに「養老天命反転中! Living Body Museum in Yoro」では音、身体、建築を横断するパフォーマンスを展開し、聴覚体験の可能性を拡張した。

永山は、大阪・関西万博のウーマンズ パビリオンおよびパナソニックグループパビリオンを手がけた。とくに、ドバイ万博日本館の組子ファサードを再利用する循環型プロセスを実現した点は画期的であり、持続可能な建築の実践として評価された。
そのほか、演劇、映画、音楽、舞踊、文学、メディア芸術、放送、評論など各分野から文部科学大臣賞および新人賞が選出された。各受賞者には賞状と、大臣賞には120万円、新人賞には80万円の賞金が贈られる。授賞式は3月17日に都内のホテルで開催予定だ。
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