今週末に見たい展覧会ベスト17。「null²ⁿ」のグランドオープンから「大友良英+YCAM 新作展」まで【3/5ページ】

今週開幕

開創700年記念 特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」(東京国立博物館)

 東京・上野の東京国立博物館で、特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」が開幕した。会期は12月6日まで。

重要文化財 伝牧谿筆《龍虎図(左)》中国 南宋時代(1269)大徳寺蔵 後期展示:11月10日~12月6日

 本展は、京都・紫野にある大徳寺の開創700年の節目を記念するもの。塔頭や大徳寺派寺院を含む山内の寺宝を一堂に集め、その歴史と文化を紹介する。

 大徳寺は、1326年の開山以来、各時代を代表する名僧を輩出し、後醍醐天皇から「本朝無双の禅苑」と讃えられた巨刹とされる。会場では、宗峰妙超(大燈国師)の法灯を受け継いだ一休宗純、沢庵宗彭、江月宗玩ら禅僧の足跡を紹介。あわせて、織田信長や豊臣秀吉ら戦国武将の信仰が生んだ壮麗な障壁画、千利休をはじめとする茶人との関わりを示す寺宝なども展示されている。

会期:2026年10月14日〜12月6日
会場:東京国立博物館
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30〜17:00(金土、11月1日、2日、22日は〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし11月2日、23日、30日は開館)、11月24日 
料金:一般 2300円 / 大学生 1300円 / 高校生 900円

「null²ⁿ」(横浜ランドマークプラザ5階)

 神奈川県横浜市の横浜ランドマークプラザ5階に、常設ミュージアムシアター「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」がグランドオープンした。レポートはこちら。

「null²ⁿ」の会場風景より

 「null²」は、メディアアーティスト・落合陽一がプロデュースし、大阪・関西万博で大きな反響を呼んだシグネチャーパビリオンだ。 仏教哲学の「空」と計算機科学の「null」を融合した概念を根底に、特殊ミラー膜・LED・ロボティクスを組み合わせた体験型インスタレーションとして構成された。

 同施設は、大阪・関西万博のシアターエレメントを核に、新たなゾーンを加えて再構成した5つの体験エリアと2つのLEDシアターをもつ常設AIシアターミュージアムだ。訪れた人々の身体をデジタル化し、パビリオンのなかで有機的に変形し、自律的に動作する身体と対話する表現や、デジタルの身体による合わせ鏡「ミラードボディ」を展示する。

会期:2026年10月14日~
会場:横浜ランドマークプラザ5階
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1
料金:大人 3900円 / 子供 3000円(完全日時指定・事前予約制) ※詳細は公式サイトを参照

「吉田璋也のデザイン ― 新作民藝運動がめざした未来」(パナソニック汐留美術館)

 東京・汐留のパナソニック汐留美術館で、民藝運動に深く関わった吉田璋也の仕事を再検証する展覧会「吉田璋也のデザイン―新作民藝運動がめざした未来」が開幕した。会期は12月6日まで。レポートはこちら。

「吉田璋也のデザイン―新作民藝運動がめざした未来」の展示風景

 吉田は民藝の生産・流通・販売の体制を確立し「民藝のプロデューサー」として民藝運動に生涯を捧げた人物。吉田は1931年に地元の鳥取で医院を開業すると、陶芸・木工・染織・和紙・金工などの職人を集め、柳宗悦が見出した民藝の美を標準として「現代の生活にふさわしい日用品」づくりを行う。戦後は1949年に鳥取民藝美術館を開設するとともに、民藝運動を鳥取砂丘など地域の自然や文化財の保護にまで射程を拡げ、社会改革運動として展開していった。

 本展では、吉田璋也が伝統的な手仕事を現代の生活に根付かせるためにデザインした「新作民藝運動」の軌跡を、関連する作品や資料総計約300点により紹介。最新の研究も反映せた過去最大級の吉田璋也展となっている。

会期:2026年10月14日〜12月6日
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
開館時間:10:00〜18:00(11月6日、12月4日、18日、19日は〜20:00)※入館は閉館の30分前まで 
休館日:水(ただし12月16日は開館) 
料金:一般 1200円 / 大学生・高校生 700円 / 中学生以下 無料

「テンジシツプロジェクト展 見えないところでも、いつも何かは起こっている」(調布市文化会館たづくり)

 東京都の調布市文化会館たづくりで「テンジシツプロジェクト展 見えないところでも、いつも何かは起こっている」が開幕した。会期は2027年1月24日まで。出展アーティストは、Aokid、飯川雄大、井口美尚、タツルハタヤマ。レポートはこちら。

「テンジシツプロジェクト展 見えないところでも、いつも何かは起こっている」の展示風景

 本展は、「知ることで、考えを転じ(テンジ)る」をテーマに活動してきた調布発のアートプロジェクト「テンジシツプロジェクト」による、3年間の活動の集大成となる展覧会だ。キュレーターには、Art Center Ongoing / Art Center NEW代表の小川希を迎え、自分自身の経験や、考えの外側である「見えないところ」に目を向けることを試みる。

 会場は、調布市文化会館たづくりを拠点とする「ナカ」と、調布駅前広場や、てつみち(トリエ京王調布C館北側)で11月13日〜15日に展開する「ソト」の2つのエリアで構成される。「ナカ」では、テンジシツプロジェクトの活動や、アーティストの作品を紹介。「ソト」期間に市民と制作した作品が追加されるなど、展示内容が会期中に変化していくとのこと。「ソト」では、ワークショップやパフォーマンス、映像作品の野外上映、アウトドア・アトリエを実施する予定だ。

会期:[ナカ]2026年10月15日~2027年1月24日[ソト]2026年11月13日~11月15日
会場:調布市文化会館たづくり
住所:東京都調布市小島町2-33-1
開館時間:[ナカ]10:00~18:00[ソト]11:00~20:30 ※プログラムごとに開催時間が異なる。詳細は展覧会ウェブサイトのタイムテーブルを確認
休館日:10月26日、27日、11月16日、17日、12月28日〜2027年1月3日
料金:無料

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