今週末に見たい展覧会ベスト17。「null²ⁿ」のグランドオープンから「大友良英+YCAM 新作展」まで【5/5ページ】

「河口龍夫 関係ー無関係 湖畔にて」(市原湖畔美術館)

 千葉県市原市の市原湖畔美術館で、河口龍夫(1940〜)の個展「関係—無関係 湖畔にて」が開催される。会期は10月17日〜12月20日。

河口龍夫《関係―無関係・脈拍 絵画》(2025〜)撮影:齋藤さだむ

 河口は、多摩美術大学絵画科を卒業し、60年代より「関係」という概念を軸に国内外で創作活動を続ける。筑波大学などで後進を育て、現在は千葉県長生村のアトリエを拠点に制作を行う。第15回日本現代藝術振興賞や第58回毎日芸術賞を受賞し、「東京ビエンナーレ」や「大地の魔術師展」などの国際展参加のほか、千葉市美術館や東京国立近代美術館などで個展を開催してきた。

 本展では、美術館の建築空間と湖畔の周辺環境に触発された新作インスタレーションと、房総のアトリエで制作された未発表作品を中心に紹介する。湖を臨む展示室や建築空間を創作に取り込んだサイトスペシフィックな作品や、身近な生物、身体の変化、時間に焦点を当てた作品群を展開。あわせて、河口を導いた美術評論家・中原佑介(1931〜2011)へのオマージュとして「関係」を巡る思考の現在を展覧する。

会期:2026年10月17日~12月20日
会場:市原湖畔美術館
住所:千葉県市原市不入75-1
開館時間:10:00~17:00(土・祝前日9:30~19:00、日祝9:30~18:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌平日)
料金:一般 1000円 / 大学・高校生、65歳以上 800円 / 中学生以下 無料

西村陽平「死者の書」(長野県立美術館)

 長野市の長野県立美術館で「アートラボ2026 第Ⅲ期 西村陽平 死者の書」が開催される。会期は10月17日〜2027年1月17日。

西村陽平 《死者の書》(2021)

 西村陽平は1947年京都府生まれ。東京教育大学(現在の筑波大学)卒業後、千葉盲学校での美術教諭勤務を経て、現在は、美術作家、陶芸家として活動している。身近なものを高温で焼成することで、もとの素材の形や手ざわりの違いを際立たせる作品を制作。自身の作品制作のほか、障害のある方々や様々な人々の造形活動に関わり、ワークショップを多数開催している。 

 本展は、視覚以外の感覚も使った鑑賞が可能な「アートラボ」にて開催される。雑誌のページに土を挟んで焼成した《死者の書》を中心に、空き缶やペットボトルを焼成した作品群を展示。見るだけでなく触れることで質感の違いや変化を体感できる機会となる。

会期:2026年10月17日~2027年1月17日
会場:長野県立美術館
住所:長野県長野市箱清水1-4-4 善光寺東隣
開館時間:9:00~17:00
休館日:水、12月28日~1月3日
料金:無料

大友良英+YCAM 新作展「即興!」(山口情報芸術センター[YCAM]、山口市中央公園ほか)

 山口県山口市の山口情報芸術センター[YCAM]で、音楽家・大友良英(1959〜)とYCAMによる大規模な新作展「即興!」が開催される。会期は10月17日~2027年3月1日。

新作《Duo》制作の様子(2026) 撮影:板倉勇人(YCAM)

 本展は、大友の創作の基軸であり、アンサンブルの根底にある「即興」をテーマに、大友とYCAM、そして様々なジャンルのアーティスト5名とのコラボレーションによる新作展となる。制作にあたっては、YCAMの研究開発チーム「YCAM InterLab」が共同で参画。建築家・磯崎新が設計したYCAMの建物や周囲の環境に呼応するように、多彩な音や存在が響き合う、即興の豊かな世界が展開される。

会期:2026年10月17日~2027年3月1日
会場:山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA、スタジオB、中庭、山口市中央公園ほか
住所:山口県山口市中園町7-7 
開館時間:10:00〜19:00 
休館日:火(ただし祝日の場合は翌日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)
料金:一般 1000円 / 山口市民、29歳以下 500円 / any会員、18歳以下 無料 / 障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名 無料 ※ホワイエ、中庭、山口市中央公園は無料で鑑賞可能

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