ベーコン、ホックニー、クリムトら巨匠が集結。台湾の台中市立美術館でYAGEO財団のコレクション展が開催へ

台中市立美術館で、台湾を代表するYAGEO財団のコレクション展「The Scorpion and the Frog」が11月20日〜2027年4月4日に開催される。ベーコン、ブルジョワ、クリムト、ホックニー、リヒターらによる66点を通じ、約5世紀にわたる美術史を「理性と本能」「精神と身体」という視点から読み直す。

デイヴィッド・ホックニー《Christopher Isherwood and Don Bachardy》(1968) © David Hockney. Photo by Jonathan Wilkinson

 台湾・台中市立美術館で、YAGEO財団(国巨基金会)のコレクションを紹介する展覧会「The Scorpion and the Frog: Masterworks from the YAGEO Foundation Collection」が開催される。会期は11月20日〜2027年4月4日。

 YAGEO財団は1999年、台湾の実業家ピエール・チェン(陳泰銘)によって設立。西洋と東洋の古典から近現代美術まで、絵画、彫刻、写真を中心とする幅広いコレクションを形成するとともに、世界各地の美術館への作品貸出や文化・教育事業への支援を行ってきた。2018年、デイヴィッド・ホックニーの代表作《芸術家の肖像画―プールと2人の人物―》(1972)を約9000万ドル(当時の為替レートでは約102億円)で落札しており、23年〜24年にかけてはイギリスのテート・モダンや台湾の高雄市立美術館でそのコレクションの一部を紹介する巡回展を開催した。

 会場となる台中市立美術館は、妹島和世と西沢立衛によるSANAAが設計し昨年オープンした複合文化施設「台中緑美図」を構成する施設のひとつ。8つの建築ボリュームが交差し、美術館と図書館を動線によってつなぐ透明性と流動性の高い空間を特徴とする。

妹島和世と西沢立衛によるSANAAが設計した複合文化施設「台中緑美図」の外観 Image courtesy of Taichung Art Museum. © Iwan Baan

ルネサンスから現代まで、66点が交差する

 今回の展覧会は、ルネサンスから現代まで約5世紀にわたる同財団のコレクションから66点を紹介するもの。このうち55点が台湾初公開となり、台湾で開催された同財団の展覧会のなかでも、もっとも包括的なコレクション展となる。出展作家には、アルテミジア・ジェンティレスキ、ヤコポ・ティントレット、グスタフ・クリムトパブロ・ピカソマーク・ロスコフランシス・ベーコン、ルイーズ・ブルジョワ、アンディ・ウォーホルゲルハルト・リヒターデイヴィッド・ホックニー杉本博司ジェフ・クーンズ、常玉(サンユー)らが名を連ねる。

 キュレーションを手がけるのは、ニューヨークを拠点とするライター、キュレーターのフィリップ・ララット=スミス。2019年からルイーズ・ブルジョワのエステートを管理するイーストン財団のキュレーターを務め、21年にはニューヨークのジューイッシュ・ミュージアムで「Louise Bourgeois, Freud’s Daughter」を企画した。

編集部

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